マタギ列伝(上)-新装版 (中公文庫 や 66-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (740ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122067288

作品紹介・あらすじ

東北の自然に生きる山の狩人・マタギ。厳しい掟を守り団結力を誇る〝レッチュー〟に属しながら、特異な技能を競い合い、獣と勝負する男たちの壮絶な姿を描いた、著者初のオリジナル長篇。名作『マタギ』の主人公で〝野いちご落とし〟の異名をとる三四郎のもう一つの人生がここにある。三四郎は「マタギとは自然の調和を壊すものではないか?」という疑問を抱き、小玉流マタギの吹雪鬼(ふぶき)との運命的な出会いをきっかけに、ついには鉄砲を捨てることを決意するが……。

感想・レビュー・書評

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  • 矢口高雄『マタギ列伝(上) 新装版』中公文庫。

    上下各巻700ページを超えるボリュームで、読み応えのある新装版。1970年代の作品。幼き頃にマタギに対する興味を掻き立ててくれた作品。

    秋田県の阿仁マタギをテーマにした連作長編漫画。上巻では阿仁マタギの若き第一人者三四郎をはじめとする個性あるマタギたちの活躍から、三四郎と小玉流マタギの吹雪鬼との出会い、三四郎がマタギから鷹匠に転身するまでを描く。

    自然への畏怖、自然界の摂理と人間との関わり、マタギ文化、マタギ集団の厳しい掟など、学ぶべき点が多い。

    本体価格1,400円
    ★★★★★

  • 東北の自然に生きる山の狩人の生き様を描いた著者初のオリジナル長篇。名作『マタギ』の主人公で?野いちご落とし?の異名をとる三四郎のもう一つの人生。

  • いつも「いいね!」してくださる方の書棚を拝見して知った本書上下巻。
    「釣りキチ三平」の作者・矢口高雄による山の猟師を題材にした作品。東北地方を中心とするマタギ。そのマタギ集団の掟、山での生活、自然や野生動物との関わり、野生動物の習性なども随所に紹介されながら、物語は進む。孤児の三四郎こと若いマタギが主人公。鉄砲を使った猟から、のちに鷹匠へと転向していく。
    上下巻からなる大作。文庫版なので字が小さいのが難……。

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著者プロフィール

矢口高雄

昭和14年、秋田県雄勝郡西成瀬村(現・横手市)生まれ。高校卒業後、12年間の銀行員生活を経て、30歳で上京し、釣りをテーマにした「鮎」で漫画家デビュー。昭和49年、『釣りキチ三平』『幻の怪蛇バチヘビ』により講談社出版文化賞(児童まんが部門)を受賞。51年、『マタギ』により第5回日本漫画家協会賞大賞を受賞。主な作品に『おらが村』『ふるさと』『平成版釣りキチ三平』、またエッセイ集に『ボクの学校は山と川』『ボクの先生は山と川』など多数。平成7年、秋田県に矢口高雄全作品の原画を収蔵した横手市増田まんが美術館が開館される。令和2年11月死去。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典25 奥の細道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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