野球にときめいて-王貞治、半生を語る (中公文庫 お 95-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122070011

作品紹介・あらすじ

「人生、いい時ばかりではなかった。でも、不満だったことはない」。世界のホームラン王として、また監督として半世紀にわたり日本の球界をリードしてきた著者が、率直に語る野球人生。ガキ大将だった少年時代、家族への思い、「一本足打法」の誕生、長嶋茂雄氏の意外な素顔、ホームラン王への苦難の道など、厳しさと優しさがにじみ出る偉大な半生の記録。



◎主な内容

家族の物語

背番号1の誕生

巨人ナインの誇り

早すぎた現役引退

新天地ホークスへ

感想・レビュー・書評

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  • あれほどホームランを量産した打法であった
    一本足打法が、その後のプロ野球で現れてい
    ないのは、並みの努力では身につかないから
    と言われています。

    イチローの振り子打法も同じかもしれないで
    す。

    努力の塊と言える王貞治氏の半世紀が綴られ
    ています。

    しかし謙虚に「自分はいくつかの幸運に恵ま
    れた」と語る姿勢には、「それはあなたの努
    力がその幸運を呼び寄せたのでしょう」と言
    いたくなります。

    そんな王貞治氏の人となりを身近に感じられ
    る一冊です。

  • 野球界のレジェンド、王さんの生い立ちから数々の記録を打ち立てるまでを知れて良かった。

    なぜ早実に行ったのか、なぜ早稲田大学に進学せずプロ入りしたのか、そして荒川さんとの出会いから左打ちにするまで、など知らないことが多くて面白かった。

    人に歴史あり。

    人生とは偶然の連続だが、
    その節々でGNOが試されるなぁと改めて感じた。

  • 不断の努力と最高の技術で頂点を極めた人の根底には信念があった、というのが読後の強い印象。選手〜監督時代にかけて味わった栄光と屈辱、自負する箇所も反省する箇所も多々出てくるが、衒いは感じられず、自然体。強いこだわりがあるゆえに、監督業ではそれが裏目に出る面もあったが、その頃の自分をも平静に見つめる語り口は、信念が形づくる人格とも言えるし、老いの境地でもあるかもしれない。戦後から21世紀初頭までの球界の第一人者の一代記は、プロ野球の歴史そのもので、野球好きなら読んで損をすることはまず無い。

  • 「人生、いい時ばかりではなかった。でも、不満だったことはない」。真摯な言葉に秘められた強いメッセージが胸に響く半生の記録。写真多数収録。

  • 生真面目な求道者のイメージを持っていたが若い頃はやんちゃだったとは意外な。結婚エピソードの青春。王vs江夏の真剣勝負。

  • 先日読み終えた長嶋茂雄の本とセットで購入。この手の本は恐らく一言一句ご本人が書いているものではないと思う…んだけど、それでも人柄の違いというか、なんとなくイメージしている「王・長嶋」の性格が伝わってきた。

  • 王さんの現役時代は巨人ファンでしたが、今は福岡ソフトバンクホークスのファンです。人柄や人生を知ることができ、インタビューをまとめたものだったので読みやすかったです。

  • 王、長嶋の全盛期を知らない。晩年の王選手をかすかに記憶している。ぜひ見たかった。

  • 王さんの人柄に心が洗われた。偉大な人だ。

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著者プロフィール

王貞治

一九四〇年東京都生まれ。早稲田実業学校から読売巨人軍に入団。七七年に世界記録となる通算七五六号本塁打を放ち、初の国民栄誉賞を受賞。数々の記録を打ち立て、八〇年に現役引退。巨人監督(八四~八八年)を経て、ダイエー、ソフトバンク監督(九五~二〇〇八年)、〇六年にはWBC日本代表監督を務めた。現在は福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長。

「2020年 『野球にときめいて 王貞治、半生を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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