これでもいいのだ (中公文庫 し 56-1)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122073067

作品紹介・あらすじ

等身大の言葉たちが疲れた頭にじんわり染みて、
きつく絡まった思考回路がほろほろとほどけていく
――宇垣美里さん(解説より)

思ってた未来とは違うけど、これはこれで、いい感じ。疲れた心にじんわりしみこむエッセイ66篇。

私だってモデルサイズ/「女子アナ」が勝利するとき/私の私による私のためのオバさん宣言/コンプレックスと欲のバランス/初々しい、男たちのダイエット/ありもの恨み/選択的おひとり様マザー/「一生モノ」とは言うけれど/勉強しておけばよかった ほか。

私たち、これでもいいのだ!

感想・レビュー・書評

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  • 男性でもオススメです この年代の女性の考えが読めるって新鮮 でも全体には性別関係なく通ずる話がほとんど
    なんとなく軽い気持ちで読めるものがほしくて
    ジェーンスーさん 私は昨年まで名前も聞いたことなかったです たまたまポッドキャストをよく聞くようになったらオススメでよく出てくる人 香港の方?まさか生粋の日本人だった! 周りの人に聞いてみると女性はちょいちょい知ってるけど男性は知ってる人に当たらなかった そんな方の1話が3ページのエッセイ集 ポッドキャストの人に悪い人はいないはず!読んでみよう

    もう文章がとても明るく(しっとりしてる時もある)
    軽快で最高!冴えない女の会 オバさん宣言 洗濯機の話 ゾンビとピーナッツ 手強すぎる門番 がおもしろかった〜 

    1番印象に残ったのは最後のあとがき「おわりに」ちょうど自分が読みたいものに出会えた気分 今を生きるコツみたいなものをギュギュっと感じることができました。スーさんありがとうございます。

  • ジェーン・スーさんの 「ものごとの表面だけを撫でるのではなく、奥にある物まで思考を突っ込んで、そこにある物を引き出す」言葉が自分も好きです。
    綴られているのは、ある意味とても日常的なこと。
    でもジェーン・スーさんは沢山の事に気づき、思考に掘り下げて、それを言葉という表現をされる方。
    だから沢山の人が共感し、話しを受けとめていることがこの本から伝わってきます。
    例えば、「私たちの代弁者」
    自分が特に気に入ったのは「『伝える』の先にあるもの」
    この一節に出会えただけで、十分すぎる価値のある本でした。

  • 『これでもいいのだ』 読了。
    初めましてのジェーン・スーさんのエッセイでした。サクサク読むには重いのか軽いのか…私があまりにも集中力がないせいで正直言いますと内容も覚えておりません…しかし、読んでいる時に面白かったら笑ったし、重かったりしたらズーン…と来たり、の繰り返しでした。
    読んでいてたまに苦しくなったのは、いろんな事柄と戦っているな〜と思わざるを得ない著者の姿。その過程で諦めたり我慢したり愚痴ったり嘆いたり自慢したり自分を褒めたりと、とにかく忙しい…!笑。一生懸命、生きてますー!な感じがしてすごくよかった。
    まとまりのない感想になってしまったけど、歳を取ることは悪くはないことは分かった。生きてさえいれば、いいことがあるから。そして一番最後に「私たち、これでもいいのだ」と締めくくる。今日まで全力疾走で生き続けた自分に対して褒めてあげたい。自分を好きなれるのは自分しかいないわけだし、これまでもこれからも“自分”と付き合うからだ。

    2024.4.15(1回目)

  • 堀井さんの次はスーさんの本。
    堀井さんとはまた違った素敵な強さと優しさ。
    OVER THE SUNと同じくスーさんに話しかけられてるような気分になりながら、笑ったり泣いたりしながら読んでました。

    誰かに言って欲しかった『これでいいのだ』。
    おばさんに片足突っ込んで、突き進む気力も否定する気力もなくなって、私が選んだ人生のはずなのに『これがいいの!』とも肯定もできず、人の人生や仕事やお給料を羨んでみたり、なんで私だけこんななの…と消えてみたくなったり、でも私の暮らし最高じゃん!って突然ぶちあげてみたり、全部が全部これでいいのかなんてわかんないし、良いのか悪いのかの判断すらつかないし。
    でも日々みんなそれぞれの暮らしを生きているからこれでいいんです。
    自分でなかなか言えないし思えないからこそ、スーさんみたいな素敵な人に言ってもらえるこの本は最高なのです。

    結果生きてさえいれば喜びの光が思わぬ方向から差してくるかもしれんよ!という生きてさえいればでダバダバ泣き、甘い憂鬱とおわりにで年齢を重ねる私にもしみじみし、ゾンビとピーナッツで私もやるわーーー!!と大爆笑し、
    色んな感情を穏やかに受け止めてもらえる、とってもとっても素敵な文章ばっかりでした。

    特別なことが起きたわけじゃないし何かめちゃくちゃにいい事がありまくるわけでもないけど、おばさんに片足突っ込んだ今の暮らしはなかなかに楽しい。今の私が読めて良かった1冊でした。

    宇垣さんの解説もすてきだったなあ

  • 帯は、
    -------------------------
    ずっとこんな存在を待っていた。
    私たちの
    獣道のちょっと先を行く、
    素敵な先輩を。
    宇垣美里さん推薦!
    明日の私にパワーチャージするエッセイ66篇。
    -------------------------
    「お疲れ、今日の私。」が優しすぎて癒されすぎて、
    本著を読んで、そうだそうだ、こんな感じの人だ!と思い出しました。苦笑

    今回も共感の膝パーカッションの嵐でした。笑

    ・「大丈夫だよ」と言ってほしかった
    ・勉強しておけば良かった
    ・おわりに

    不機嫌とギスギスと自己責任が響き合うなか、
    なんか違和感ない?もっとこうさ…みたいなジェーンスーさんの人柄が好きです。

    考え方、言葉、シチュエーションの書き留め方、
    くすっと笑えて元気をもらえる。

  • あ〜わかる〜〜がいっぱい詰まっている、
    短編のエッセイ

    洗濯機を回した後で入れ忘れに気がついたとき、
    一時停止ボタンを押して、ロック解除を待たないといけないの嫌だなあとか、すごいわかる。

  • 心から共感したところが、ネット利用に関する部分。 便利にはパスワードがついて回る。個人情報流出を防ぐために築かれた城壁はあまりにも高い。 そう、パスワードを何度もはじかれてログインできず、疲れてしまうことがよくあります。それでもいい、というか何とかもっと上手くネットを使いこなせるようになりたい。

  •  筆の立つ女性のエッセイ、というと林真理子や酒井順子だが、文章のきめの細かさ、心情の書き分けの巧みさ、が本書の特色ではないか。

     年齢が上がってなかなかスムースに対応ができなくなる、「手ごわすぎる門番」など共感できる内容多数。

  • ジェーン・スーの新刊が出たということで、読んでみた。

    雑誌や新聞に掲載していたエッセイをまとめたもの。

    コロナ禍前なのでちょっと隔世の感がある。キラキラ女子とは対極にいる、一般地味女子の気持ちを代弁している感じで共感を得ているとは思うが、ラジオの帯番組を持って、文章を書いて発表して、世の中から必要とされていて、幅広い友人もいて、同居しているパートナーもいて、十分キラキラしている。本当の一般地味女子とはほど遠い。
    人生も体型も仕事も思うようにはいかないけれど、人と比べずに、受け入れて生きていくのが楽に生きていく方法かなと思う。

  • 著者は知らない人でしたけど、宇垣美里さんが解説を付けているというので興味を惹かれて読んでみました。ジェーン・スーさん、外国人なのかと思ったら生粋の日本人なんですね。

    元気で明るい、普通の大人の女性の語るエッセー。仰る通り、ごもっとも、という話題の数々で、普通がいいよね、と安心する内容でした。

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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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