発達障害に生まれて-自閉症児と母の17年 (中公文庫 ま 45-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122074347

作品紹介・あらすじ

人の気持ちがわからない。人間に関心がない。コミュニケーションがとれない。勇太くんは、会話によって他人と信頼関係を築くことができない。それは母親に対しても同じだ。でも母にとっては、明るく跳びはねている勇太くんこそが生きる希望だ。幼児教育のプロとして活躍する母が世間一般の「理想の子育て」から自由になっていく軌跡を描いた渾身のルポルタージュ。子育てにおける「普通」という呪縛を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 「母親」の立場で読みました。

    何度も理解し、納得し、自分なりの理解に引っ張られ、他の誰かと比較し、期待して、がっかりして、けれどその先で違う価値観と出会い、新しい可能性に開かれていく。

    筆者である医師の見解も、興味深く読みました。

    文庫化されたことで、さらに多くの人に届くといいな、と思いました。

  • 発達障害、特に自閉症の男の子と母の話。ノンフィクションで生まれたての頃から時系列で母の悩みが赤裸々に、とてもリアルに描かれている。
    身近にいるのによく知らない発達障害。知らないということが恐れや不安につながると勇太くんのお母さんも言っていた。情報や知識こそが不安をなくすなら、この本を通して1人でも多くの人が理解を深めることが生きやすい世の中を作るのかなと思った。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00649492

    幼児教育のプロとして活躍する母が世間一般の理想の子育てから自由になる軌跡を描いた渾身のルポルタージュ。「普通」という呪縛を問う。
    (出版社HPより)

  • 幼児教育のプロとして活躍する母が世間一般の理想の子育てから自由になる軌跡を描いた渾身のルポルタージュ。「普通」という呪縛を問う。〈解説〉河合香織

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。
2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。
著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て』(文藝春秋)、『発達障害 最初の一歩』(中央公論新社)などがある。 

「2020年 『どんじり医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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