風のケアル 1 (C・NovelsFantasia み 1-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 36
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125005171

感想・レビュー・書評

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  • 小さな島がいくつか集まった地方に巨大都市からの商船がやってくるというところから物語が始まります。

    主人公が空を飛ぶシーンはとても細かく描写されていて、何となく自分も空を飛んだらこんな感じなのかもしれないと思わせてくれる文章でよかった。同様に、船や海上のシーンも多いのだけれど、そちらの描写も細かくて、空と海の両方を感じさせてくれる文章が好きです。
    主人公の性格や態度は一貫してわかりやすいのだけれど、友人のエリの人物像がつかみにくい。最初の方は、自分の出自や現在の状況を嘆く、19歳という年齢ではちょっと幼いのでは?と思うくらいの言動が多かったのに、後半部分から急に、領主の質問に鋭い視点で答えるとか、領主の過激な行動を施政者としては仕方ないと擁護するような発言をしたりして、少し人物像がブレている気がする。
    商船の船員たちの、領主の行動を恐れる度合いがちょっとどうかと思う。確かに過激で野蛮な行動だったとは思うけれど、船隊組んで何カ月もかけて海を進む船員たちが、海賊とかに一度も遭遇しないとは考えられないし、海賊に出会ってしまえばもっと凄惨な状況になるだろうに、いちいちあの程度で震えるほど怯えるのは少し違和感を感じる。

    この先、デルマリナへの船旅の間に主人公と船員たちとの溝がどうなるのか、エリの人物像はどうなるのか、二巻目に期待したい。

  • 狭い島の中で暮らすには共同体から放れたら生きていけないとか、ファンタジーな世界の中でシビアなところは良かった。政治関係はもっとぐじゃぐじゃどろどろしている方が好み。

  • これ好き!

  • 風と海ととともに暮らす島の民。領主の息子として生まれたケアルは凧で飛ぶことが何より好きだった。ある日、一つの島に異国からの船がやってきた事で、日々が動き出した。全五巻。大好きです!!

  • 未知の国の巨大帆船。この言葉に惹かれるモノがあり購入。後半駆け足気味なのは残念だがそこまでは十分面白い。

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