- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130032063
作品紹介・あらすじ
APECの提唱国であり,多文化社会のオーストラリア.第2版では最新のデータや研究動向などを踏まえた増補改訂を行うと同時に,従来のテーマに「アボリジニ」,「法律」を加え,これまで必ずしも十分に扱われてこなかった領域をカバーする.またコラム,ブックガイドなども設け学習者への情報も紹介.
感想・レビュー・書評
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▼鉄鉱石やアルミン、ウランに果てはレア・メタルまで。その天然資源の豊富さから“ラッキー・カントリー”と呼ばれることさえあるオーストラリアは、日本にとって欠かすことのできない貿易相手国である(あるいは、BSE問題が起こった際、「オージー・ビーフ」が日本の外食産業を席捲(せっけん)したことの方が、記憶に新しいかもしれない)。
▼それに加え、近年では、安全保障面においてもまた、日豪間の連携が進んでいる(=日豪戦略パートナーシップ)。確かに、両国は、欧米諸国発の自由民主主義的発想を重んじる社会の中では、地理的にも一番身近な(アジア太平洋地域にある)国家だ。
▼しかしながら、戦略的にも、ますますその重要性を増すオーストラリアについて、私たちは何を知っているだろうか。彼らが、第二次大戦後、最も強硬な姿勢で日本の戦後処理にあたろうとしたことや、なぜ多文化主義を掲げ、多くの難民を受け入れようとしているのか、そして、どうしてその動きに陰りが見え始めているのか――。
▼良好な関係も、まずは相手を知るところから。オーストラリアの入門に、本書には、必須な情報が(むしろ詳しすぎるくらいに)詰まっている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政治からカルチャーまで、一通り網羅している。
内容や持ち運びを考慮すると、新書が妥当な気がする…。生意気言って、スミマセン。。