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- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130130370
作品紹介・あらすじ
身体は自然に向かって開かれた「気」の流れの束であり,病いもその癒しも一つの有機的なコスモスの中にある.運気論を再評価し,もう一つの医学の可能性を問う本格的な思想史.図版多数,用語解説を付す.
感想・レビュー・書評
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「中国医学」の歴史をしっかり学ぶことのできる本です。出土資料からときおこし、黄帝内経素問や傷寒論や難経などの内容を把握することができます。また、道家思想から起こった運気論が宋元の医学ルネッサンスにつながっていったこと、明清の百科全書的総合と、現代中国医学の源泉まで、とても詳細に書いてあり、医学・科学史など、さまざまな分野の人が読んでも興味深い書物です。古典医学の身体認識としての「流れる身体」や、環境医学・気象医学といった観点は、現代も研究の必要性がある分野であり、種痘や製薬技術、脈診などの中国における先進性は、もっと認められなければならないと思います。なにはともあれ、著者の深い学識に貫かれたこの書物は中国の学術を学ぶ者でなくとも、知的興奮を呼び起こさずにはいません。
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「中国語圏文化論 / アジア文化論A」
角屋明彦先生 参考図書
https://library.shobi-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=01019675
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