魂のライフサイクル: ユング・ウィルバ-・シュタイナ-

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130133050

作品紹介・あらすじ

〈わたし〉はどこから来てどこへ行くのか.〈わたし〉とは何なのか.心とは,魂とは,死とは.永遠の問いに,ユングは,ウィルバーは,シュタイナーはどう答えるのか.『エリクソンの人間学』などの著者による,発達研究と輪廻思想をつないだライフサイクルの思想研究.増補新版として新たに刊行.

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。井筒俊彦も注目したというケン・ウィルバー、キリスト教信仰と調和しそうだけれども『チベット死者の書』から多大なインスピレーションを得ていたユング、死後の霊的成長を説く「怪しい」シュタイナー(およびクリシュナムルティの神智学系神秘思想)を、ブーバーで盛り上がるホリスティック教育学の地平で読み直してみたいと思った。自分の「怪しい」宗教思想センサーを自覚的に反省することができ、自分の中の古い問いに言葉をもらった気がする。しかし、学問の世界でこの問いを探求していきたいかどうかは、著者あとがきにも著者のかつての「隠れ」が指摘されているように、自分も迷っている。

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著者プロフィール

1957年生まれ. 専攻, 教育人間学, 宗教心理学, 死生学, 哲学. 現在, 京都大学教育学研究科教授.
著書,『エリクソンの人間学』(1993), 『魂のライフサイクル──ユング・ウィルバー・シュタイナー』(97), 『教育人間学のために』(2005), 『世阿弥の稽古哲学』(2009, 以上, 東京大学出版会), 『無心のダイナミズム──「しなやかさ」の系譜』(岩波現代全書, 2014), 『誕生のインファンティア』(みすず書房, 15), 『稽古の思想』(2019), 『修養の思想』(2020), 『養生の思想』(2021, 以上, 春秋社), 『東洋哲学序説 井筒俊彦と二重の見』(ぷねうま舎,2021)ほか.

「2021年 『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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