対立と共存の国際理論: 国民国家体系のゆくえ

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130300933

作品紹介・あらすじ

冷戦の終焉以後,世界的な規模での国民国家体系の動揺に伴って,国際関係理論の分野でも従来の枠組みが問い直されようとしている.本書は,対立から共存に至る国際関係の展開に沿って,新しい考え方を体系的に提示する意欲作.学部の中級テキストとしても最適.

感想・レビュー・書評

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  •  日本を代表するIRおよびASEAN研究者である山影氏が独自の視点から国際関係のセントラル・ドグマである国民国家体系に関わる重要な理論的問題について検討し、まとめている書籍。

     正直、IR入門書とは言い難いと思うし、学部1、2年でこれからIRを学ぶ人には辛いようにも思う。他方で、既にいくつかの入門書を学んでおり、さらにIRの事例研究や歴史研究ではなく理論研究に非常に強い関心のある読者には一見の価値があるだろう。

     地域研究に関する章や民族問題や国家に関わる章もあるので、出版年が古いので若干取り扱っている議論は古いかもしれないが、氏の述べるようにこれらはIRのセントラル・ドグマに関わる重要な問題なので、その意義は色あせない部分もあろう。

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著者プロフィール

1972年東京大学卒業。1982年マサチューセッツ工科大学Ph.D.専攻は国際関係論、特に国際関係理論、比較地域体系。東京大学教授(1991~2012年)を経て、現在青山学院大学国際政経学部教授。<主な著作)『国際関係論』(共著、2002年)『コンピュータのなかの人工社会』(共著、2002年)『人工社会構築指南』(2007年)『新しASEAN』(編著)他多数。

「2014年 『アナーキーな社会の混沌と秩序』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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