不戦条約: 戦後日本の原点

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130301688

作品紹介・あらすじ

「国策手段としての戦争を放棄する」――1928年パリで調印され,世界史上はじめて国家間の戦争が否定された叡知の結晶「不戦条約」.日本国憲法9条の淵源ともされるこの記念碑的な国際条約の成立過程に迫り,米・仏そして日本など関係各国の交錯の立体的な描写を通じて,その全体像を明らかにする.

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  • 東2法経図・6F開架:329.6A/Ma35f//K

  • 【書誌情報】
    著者:牧野雅彦
    3,500円+税
    出版年月日:2020/02/28
    9784130301688
    4-6 296ページ
    在庫あり

    「国策手段としての戦争を放棄する」――1928年パリで調印され,世界史上はじめて国家間の戦争が否定された叡知の結晶「不戦条約」.日本国憲法9条の淵源ともされるこの記念碑的な国際条約の成立過程に迫り,アメリカ・フランス・ドイツそして日本など関係各国の交錯の立体的な描写を通じて,その全体像を明らかにする.

    ※著者による〈選書・コメント〉付,『不戦条約』関連ブックガイド「国際協調の時代を読み解く 国際連盟設立100年と不戦条約――対立と分断を越えるために」がございます.是非ご覧ください.
    http://www.utp.or.jp/smp/book/b491807.html


    【目次】
    はしがき――問題の所在

    第一章 国際連盟と集団安全保障の原則
     軍縮をめぐる構図
     エッシャー・プランと一般相互援助条約
     ジュネーブ平和議定書の挫折

    第二章 ブリアン「戦争違法化」提案の背景
     ロカルノ条約とドイツの国際連盟加盟
     軍縮と安全保障をめぐるフランスとアメリカの対立
     「戦争違法化」の二つの潮流
     ブリアン「戦争違法化」の呼びかけ――1927年4月6日

    第三章 フランス・アメリカ恒久友好条約案とその反響
     条約提示前の「私設外交」
     フランスによる米仏恒久友好条約案の提示
     ブリアン提案の反響
     アメリカ政府の方針
     1927年9月の国際連盟総会決議
     二つの上院決議案

    第四章 アメリカ案(多国間戦争放棄条約)の形成
     クローデル=キャッスル会談
     多国間「戦争放棄」条約案の成立
     フランス,多国間条約提案を受諾

    第五章 不戦条約の成立
     アメリカ側不戦条約案とフランスの対案
     ケロッグ国務長官による連盟規約の「公定解釈」
     主要国の対応
     日本の受諾回答――「自衛権」と対中国政策について
     最終条約案の成立

    第六章 不戦条約と日本の東アジア外交――内田康哉特使の列強との交渉
     中国国民政府の国権回収外交と列国の対応
     内田渡欧前の英仏との折衝
     英国首脳との会談
     米国首脳との会談

    第七章 「人民の名において」――不戦条約批准をめぐる経緯
     調印前のアメリカとの交渉
     「人民の名において」をめぐる国内論争の勃発
     美濃部達吉 不戦条約と天皇機関説
     帝国議会での討論
     解釈宣言と枢密院での審議
     アメリカにおける批准の経緯

    結論 不戦条約と戦後世界
     不戦条約とは何であったのか
     第二次世界大戦後アメリカの選択
     核軍縮をめぐる問題
     戦後日本の原点


    The Kellogg-Briand Pact: The Origin of Postwar Japan

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著者プロフィール

広島大学法学部教授

「2020年 『不戦条約 戦後日本の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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