- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130330701
作品紹介・あらすじ
地域の衰退が叫ばれる現在,どのような社会に「希望」が生まれるのか.幸福度で注目されることの多い福井県を,4年間にわたり行政,生活,文化,原発など多方面に調査し,地域の原点を見つめなおすことで地域の希望を見出すことをメッセージとして訴える.山崎亮×玄田有史,藻谷浩介×中村尚史の対談収録.
<strong>山崎亮氏・推薦</strong>
「動き出そう! 行動が希望とつながりをつくりだす」
感想・レビュー・書評
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幸福学の前野先生に続き、希望学の玄田先生にも興味を持って読んでみた一冊。幸福と希望を対比させながら読むことができて両方読んでみてよかったというのと、確かに似てることでも意図しているところは違うなと感じました。そして福井県の魅力溢れる地域の人たちを丁寧に取材し、取り上げていると思いました。他の地域に活かせるような取り組みもそうだし、何歩か先を行っているような営業努力も伝わってきました。この一冊を読んでから、都内でも目にするあれもこれも、どんなやりとりがあったのかな~とか考えるようになったオススメの一冊です。
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県民幸福度が高い福井県。
裏腹に、未来・将来に対して「希望」を持っていると答える人は少ないのではないか。
現在に幸福を感じている人は、未来に希望を抱いてはいない。或いは、今、何かに向けて挑戦している、目的達成のための途上に居る人は未来に希望を持っている。
大事なのは物語である。村・町・県・地域・コミュニティの過去から未来への歴史としての物語。そこに自分個人の物語を重ねて意識することで希望を持つ未来を想像・創造することができる・・・とかなんとか。
凄く魅力的な導入と、まとめの締めの部分だけ読んで、あとはそこで引用された部分と、自分の興味のある分野についての箇所を補足的に読めば十分かな、と。
福井県内にお住まいの方。福井県に知り合い、故郷を持つ方にとっては、近年の福井事情が広範的に見えてくる良い本だと思います。
あくまで問題意識を持つための啓発として。
また福井に行きたい、ちょっと勉強するつもりで。
と思わせてくれる本でした。