ライフサイクルの哲学

著者 :
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130513449

作品紹介・あらすじ

人生というタイムスパンの濃淡.人が変容するということ.世代,稽古,元型,創発,転生,発達.交叉する斜面に生じる立体的な路線の複数性.『エリクソンの人間学』『魂のライフサイクル』『世阿弥の稽古哲学』など,30年にわたる探求の根底に広がっていた教育人間学のリゾーム.

感想・レビュー・書評

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  • かなり面白いが読み応えもあり、なかなか読み終わらない。そしてなかなか理解も追いつかないかもしれない。
    私は稽古の話や分節、無心、うつわと曲。この辺りかわ好きだった。
    人は無心を求める。しかしそれは一度意識の方によらなければなし得ない。子どものように、ビギナーのように。そのためには意識を超えて意識的に無意識でなければいけない。未分ではなく、無分。
    かなり深まっている。

  •  ひとりの悩める人間としての学問遍歴を披瀝する姿勢に誠意を感じる。

     おそらく自分と同じ問題意識を追いかけ続けている著者が,その研究生活の中で何を練ってきたのかがよく分かる。
    そしてこれを可能にした環境と幸運を心から祝福したい。

     内容的には,井筒と世阿弥という東洋哲学が著者にどのように映ったのかが気になる。

     なお,著者自身はウィルバーにはシュタイナーほどにも深入りしなかった訳だが,その理由は特に書かれていない。
     

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著者プロフィール

1957年生まれ. 専攻, 教育人間学, 宗教心理学, 死生学, 哲学. 現在, 京都大学教育学研究科教授.
著書,『エリクソンの人間学』(1993), 『魂のライフサイクル──ユング・ウィルバー・シュタイナー』(97), 『教育人間学のために』(2005), 『世阿弥の稽古哲学』(2009, 以上, 東京大学出版会), 『無心のダイナミズム──「しなやかさ」の系譜』(岩波現代全書, 2014), 『誕生のインファンティア』(みすず書房, 15), 『稽古の思想』(2019), 『修養の思想』(2020), 『養生の思想』(2021, 以上, 春秋社), 『東洋哲学序説 井筒俊彦と二重の見』(ぷねうま舎,2021)ほか.

「2021年 『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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