島弧・マグマ・テクトニクス

著者 : 高橋正樹

• 東京大学出版会 (2000年11月29日発売)

作品紹介・あらすじ

「冷たい」プレートの沈み込む場になぜ「熱い」マグマ活動が生じるのか．「島弧」と呼ばれるプレート収束境界での玄武岩マグマの成因について，これまで得られてきた知識を丁寧に総括し，相平衡岩石学に基づくマグマ成因論を基礎からわかりやすく解説する．

感想・レビュー・書評

[lutana2さんの感想 · 2018年5月27日]

様々な主張に配慮したバランスのとれた内容だと思う。マグマの主化学組成の研究を基礎として、プレート収束境界のマグマの成因を、水の添加というよりは本質的に沈み込みに伴う誘発対流による断熱上昇・減圧融解に帰着させているのが著者の主張。

著者プロフィール

高橋正樹［岩石の指導・監修］……日本大学文理学部地球科学科教授。理学博士。

「2020年 『鉱物・岩石・化石』 で使われていた紹介文から引用しています。」