まち育てを育む: 対話と協働のデザイン

著者 :
  • 東京大学出版会
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130611183

作品紹介・あらすじ

全国の町づくりの現場での多年にわたる実践知と、そこから紡ぎだされる理論と方法。新しい「まち育て」の提唱。

感想・レビュー・書評

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  • とても参考になった。ユーモアも大事!

  • 昨年、大田文化の森で行われたまちづくりフェスタの基調講演を聞いた延藤さんの著書。
    まるで講談を聞いているような講演だったが、本書もそのようなやわらかい文章で、
    かつ、まちづくりに関するさまざまなキーワードを的確に説明している。

    まちづくりのキーワードを著者は以下のように説明している。

    1.まち育て(P12)
    まちは、ヒトが安心して生きられる環境を育むところ。
    まちは、虫も鳥も緑も風も土も、全ての生命を育むところ。
    まちは、人生をいいものと思えるようなすこやかな生き方を育むところ。
    人間と人工と自然のやわらかな関係をはぐくみ、そのことにかかわるヒトの意識の育みの過程を「まち育て」とよぼう。
    「はぐくむ」とは「発展を願って大切にすること」、「そだてる」は自発のココロと慈しみのココロをはらむ。
    「対象」としての環境をつくり直す「まちづくり」を越えて、人間も環境も時とともにお互いに育みあう「関係」
    としての「まち育て」を提起する。



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著者プロフィール

1940年、大阪生まれ。工学博士。日本におけるコーポラティブ住宅や住民参加型のまちづくり研究・実践の第一人者。専攻は生活空間計画学。
みずから撮ったスライド写真と名調子による「幻燈会」が各地で大好評。またの名を「まち育ての語り部」。千葉大学教授をへて、2003年4月よりNPO法人「まちの縁側育くみ隊」代表理事。05年より愛知産業大学大学院教授。
意味ある小さな出来事の連続と人びとのゆるやかな変容が、やがて構造を再編成していくという「まち育て」の仮説のもとに、人間・環境相互浸透論、ハウジング、コミュニティ・デザインを中心とした研究と実践をかさねている。受賞多数。

「2006年 『【びじゅある講談】おもろい町人(まちんちゅ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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