見る脳・描く脳: 絵画のニューロサイエンス

著者 :
  • 東京大学出版会
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130633147

作品紹介・あらすじ

神経内科医の臨床経験からうかびあがる、ピカソ、モンドリアンたちの視覚世界。

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • あわなかった。

  • 立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本』で紹介

  • 視覚野の基礎の話と失行、失認をもとに、絵を描く、絵を観るとはどういうことかを論じている。色彩、運動視、形態視、空間視といった視覚野のモジュール構成を中世・近代の画家は予見しており、ルノアールやスーラはレティネックスやV4野を選択的に動かすことを意識して描いているとしている。また、ピカソなどキュビズムの流れの絵画は形態視モジュール(腹側のTE, IT, LO領域など)のみが働いた時の視覚世界に対応していると論じており、脳梗塞により背側経路が損傷して空間視ができなくなった人には、世界がこのように見えるのかもしれない。ある程度専門的ではあるけどそこまでneuroscienceに特化した内容ではないので、専門書というよりは一般向けといっていいかも。とりあえず、美術館に行きたくなった。

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  • 手塚治虫の『火の鳥』に、脳を手術された男が、手術を受けるたび、ものの見え方が違って、しまいにはロボットが美少女に見えてしまうってのがありました。これ読んで、それを思い出した。絵を描くのも、神経の伝達行為で、視覚が筋肉と連動してるってことが、納得できます。わかったところで、絵が上手くなるわけじゃないけど。

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著者プロフィール

1942年、東京生まれ。東京女子医科大学名誉教授。メディカルクリニック柿の木坂院長。専門は神経内科学。著書・編書に『脳とことば』(共立出版)、『パリ医学散歩』(岩波書店)、『神経症候学を学ぶ人のために』(医学書院)、『見る脳・描く脳』(東京大学出版会)、『脳と音楽』(メディカルレビュー社)、『神経内科医の文学診断』(白水社)、『鼻の先から尻尾まで 神経内科医の生物学』(中山書店)、『臨床医が語る 認知症と生きるということ』(日本評論社)ほか多数。

「2015年 『続 神経内科医の文学診断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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