ハプスブルグ 歴史物語 (NHKブックス 702)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140017029

作品紹介・あらすじ

複合多民族国家の六百余年のすべて。双頭の鷲の下に展開された栄光と没落の歴史を、気鋭のウィーン史家が、達意の文章で綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 興味深いテーマだったが、一文一文が短く切られ、起承転結が意識されない文体で読みにくかった。

  • ハプスブルク帝国の本は2冊目だが、あまりにも広範なため、特定の人物に絞るわけには行かない。
    すると、表面を撫でただけの浅い本にならざるを得ない。
    この本も結局そうなってしまった。

    そうは言っても、著者は帝国が一番輝いていたヨーゼフ2世に思い入れがあってページ数も多い。

    それに、この本の特徴に、活躍した音楽家や、画家を物語の中に加えたことである。
    アタリマエと言えばアタリマエだが、作品の中にはその時代の雰囲気が濃厚に反映されている。浅くではあるが、そういう説明を加えたことは新鮮であった。

    それにしてもあまりにも語り口が平板である。
    まるで、教科書を読んでいるような気分になった。

    歴史の記述は難しい。
    個人的な解釈を入れると客観的でなくなり、面白くしようと物語り風に書いても余程の文才がないと馬脚を現してしまう。

    この著者は相当深い知識を持っているのに、それをただ並べるしかなかったことはフラストレーションが溜まっただろうと推察できる。

    こういった新書における宿命だろう。

    やはり、広く浅く俯瞰することが出来たことで満足しなければならないのだろう。

  • 物語というよりも、ハプスブルク王朝の人々を中心に描いた通史である。
    ハプスブルク家の成立から滅亡までの歴史を忠実に書いている。

  • 昔読んだ…。どんな内容だったかしら…。

  • ハプスブルグについて簡単にざーっと知りたいなぁと思って購入しました。知りたかったことが、ほぼ網羅されてて嬉しかったです。その他、ハプスブルグと関係があった知識人もピックアップされてて、ほほぅと読みふけってしまいました。意外だったのは、掲載されてたマリア・テレジアの若き日の肖像画。美人でした。

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著者プロフィール

小樽商科大学講師・名誉教授
経済学博士(慶應大学)
著書:『金融資本論の成立』青木書店 1975年、『若きヒルファディング』丘書房 1984年、『べーベルと婦人論』成文社 1989年、『現代世界思想史序説 上』丘書房 1996年、『マルクス『資本論』ドイツ語初版』成文社 1997年、『大塚金之助論』成文社 1998年、『グローバル資本主義の物語』NHK出版 2000年、2004年デジタル化、『ハプスブルク・オーストリア・ウィーン』成文社 2001年、『小林多喜二伝』論創社 2003年、Rudolf Hilferding und Das Finanzkapital, Wien 2009.,『経済学講座』社会科学研究会 2010年、『ルードルフ・ヒルファディング研究』成文社 2011年、『マルクス主義』成文社 2014年、『日本社会をよくするために』成文社 2018年
編訳書:『R・ヒルファディング ナチス経済の構造分析』新評論 1992年
翻訳書:A・シュタイン『ヒルファディング伝』成文社 1988年、O・バウアー『帝国主義と民族問題』成文社 1993年

「2022年 『学生と社会人のための文章読本 普通文章論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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