おしん 上: 小説

  • NHK出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140054079

作品紹介・あらすじ

わずか七歳での子守り奉公、盗人の濡れ衣、命を助けてくれた脱走兵・俊作の死、加賀屋の娘・加代との出会い、高倉浩太への想い、髪結い、そして竜三との結婚…。おしんのつらく、しかしたくましい人生がここにある。

感想・レビュー・書評

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  • 言わずと知れたおしんです。
    今、BSで毎朝放送されていて、夫が見ていたのをちらちら見ていたのですが、いつしかはまってしまったころには終盤となっていました。
    リアルタイムの時は、25歳のころ、結婚をして子供もあり、仕事もしていてとても連ドラなど見ていられる余裕はありませんでした。
    それで今頃ですがもう遅い。
    それならば本で読もうというわけで読んでみました。
    あんな長編のドラマが、たった上下巻?と思いましたが、大体ドラマに沿って進められているようです。
    ドラマを見ていないにもかかわらず、読んでいくうち知っている場面も出てきたりして、どこかで目にしていたんですね。
    とにかくすごい視聴率だったそうですから、何度も再放送があったのでしょうね。
    すると図書館でDVDを見つけました。
    それじゃせっかくですからと、それも借りて今、BSのテレビ放送と、小説と、DVDと3本仕立てのこの頃です。

  • 懐かしの…とかで見る、子役の小林綾子が演じるおしんしか知らなかったのですが、83才になったおしんが過去を回想するという形で、おしんという女性の生涯が丁寧に描かれている。

    貧しい小作農家に産まれ7才で奉公に出され、普通ならただただ耐えて働くだけのところを、感情の豊かさとひたむきな努力で人生を切り拓いていく。
    けれど、おしんが幸せになりかけると「次はどんな不幸が訪れるんだろう」と身構えてしまうのは、長年「渡る世間」を見続けた者としては当然のこと(決して私の性格が悪いからではないはず…)。
    そして案の定、喜びのあとには必ず苦難が訪れる。予想を上回る悲劇的な状況で上巻は終わり、さらなる地獄行きの船に乗ったところで下巻へつづく。

  • 波乱万丈の一言です。この時代の女性の強さと哀しさが身にしみる…。こんな楽しててごめんなさい…;;

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著者プロフィール

1925(大正14)年、京城(現在のソウル)生まれ。日本女子大学校卒、早稲田大学中退。1949(昭和24)年、松竹脚本部に勤務。1959年、フリーの脚本家に。1966年、TBSプロデューサーの岩崎嘉一氏と結婚。1989(平成元)年、死別。TBS東芝日曜劇場「愛と死をみつめて」、NHK朝ドラ「あしたこそ」、大河ドラマ「おんな太閤記」、移民をテーマにしたNHK「ハルとナツ」やTBS「99年の愛」など多数の脚本を手掛ける。中でも、1983年のNHK朝ドラ「おしん」は大反響を呼び、広くアジアでも放送される。また、1990(平成2)年からスタートしたTBS「渡る世間は鬼ばかり」は国民的ドラマとなっている。NHK放送文化賞、菊池寛賞、勲三等瑞宝章などを受賞・受勲。2015年、脚本家として初の文化功労者に選出される。主な著書に、『ひとりが、いちばん!』『夫婦の覚悟』(共にだいわ文庫)、『私の人生に老後はない。』(海竜社)、『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)、『恨みっこなしの老後』(新潮社)などがある。

「2021年 『渡る世間にやじ馬ばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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