- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140056080
作品紹介・あらすじ
噂の料理に魅せられた人々の底なしの欲望が交錯する。人々を嘲笑うかのように増幅していく噂。真相に辿り着いた先に待っているもの、それは、快楽か?希望か?それとも…。食の価値観を揺さぶる奇妙な世界への入り口がいま開く。
感想・レビュー・書評
-
冒頭は、年配の男性が息子家族の住む町へ訪れるところから始まり、過去を回想したところで、話は現在へ。
何人かの人間が、あるレストランを訪れ、「死ぬほどおいしい料理」を口にし、料理を食べた何人かは亡くなる。。
中盤で、回想の続きがあり、レストランは放火で全焼したことがわかるものの人的被害はなく、レストランの従業員が行方不明のままと判明。
レストランは現実のものではないのか?
食に対する人の考え方の正解はなにか?
なんだか不気味なような哀しいような話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死ぬほど旨い料理・・・・
謎のレストラン「HOLE」
このレストランを中心にたくさんの登場人物が絡んでいく。
自分は食べることができないと思う。
見つからない部類になると思うから・・・。 -
「死ぬほどうまい料理が食べられるレストラン」。
食べるか、食べないか。
怖いとうかもやっとするというか…
連作っぽいのかな。 -
最初は結構おもしろかったのに途中からいろんな人が出てくるからよくわからなくなってきた。
この方の作品はやはりビストロコウタシリーズが1番面白いなぁ〜 -
2021.7.19-430
-
どんなオチがつくのかな?と思いながら読む。
一気に読ませる勢いはあるね。
食べることは生きること、行き過ぎてはいけないもの。 -
あるとき囁かれはじめた「死ぬほど旨い料理」の噂。
それは目にしたものを狂わせる禁断の料理。
ひとり、またひとりとその噂に翻弄され…。
おもしろかった。 -
「死ぬほどうまい」が「食べたら死ぬかもしれない」料理を出す知る人ぞ知る隠れ家レストラン「HOLE」。実際そこで食事をした人物が何人も亡くなっていく。ファッション感覚でロハスを実践してる女や大食い男が死ぬのはわかるけど、何で高梨ちゃんが死んじゃったのか…。大食は罪ということなの?作者得意の料理描写が今回はあんまりかな。お客様にピッタリの、なんとも形容できないというレベルの食事なんだもの。2012/545
-
ボトムレス=底なし。不思議なレストラン「ホール」。裏メニューとして「死ぬほど美味い料理」があるという噂が。でも、ウェイター曰くは「死ぬかもしれない料理」だと。辛口グルメライター、彼のサポートをしていた女性と後を継いだ男性、フードファイター、ロハスな女性、料理人、かつて罪を犯した男性…食べても必ず死ぬ訳じゃない。食べた事で救われる人もいる。でも命を落とす人も。そのホールというレストランは見える人と見えない人がいるらしい…全ては不思議。飽食の時代への警鐘なのか。私がここでこの料理を食べたら死にます、絶対に。