NHK俳句 暦と暮らす: 語り継ぎたい季語と知恵

著者 :
  • NHK出版
4.50
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140162750

作品紹介・あらすじ

俳句と共に語り継ぐ、昭和日本の「季語暮らし」の逸話集。

立春から大寒まで、暦に暮らし、俳句に親しみ、先人の知恵に生きる喜びがここに。
人気俳人・宇多喜代子が、「NHK俳句」テキストに長年寄稿した中から、特に暦(二十四節気や農事暦・歳時暦など)の観点から選りすぐった「俳句と日本人の暮らしの随想逸話集」である。「俳句は日本文化の集大成であり、これからも残していってほしい」「歳時記は、家に一つあると季節の目安になり、日本を知ることができる。歳時記の中の世界を忘れずに伝えていくことは昭和を生きた者の役目」と語る著者が、日本という国土と日本人が育んできた「俳句歳時記の世界」と「暮らしぶり」について、一生活者として俳人として、昭和の知恵や経験と共に名句と季語の魅力と合わせてやさしく語る。

・暦と暮らす
・春夏秋冬と二十四節気
・春  二月 如月 立春から雨水のころ/三月 弥生 啓蟄から春分のころ/四月 卯月 清明から穀雨のころ/くらしの季語
・夏  五月 皐月 立夏から小満のころ/六月 水無月 芒種から夏至のころ/七月 文月 小暑から大暑のころ/くらしの季語
・秋  八月 葉月 立秋から処暑のころ/九月 長月 白露から秋分のころ/十月 神無月 寒露から霜降のころ/くらしの季語
・冬  十一月 霜月 立冬から小雪のころ/十二月 師走 大雪から冬至のころ/くらしの季語
・新年 一月 睦月 小寒から大寒のころ/くらしの季語

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小林聡美×宇多喜代子×南伸坊「俳句を始めるとお金がなくても世界が広がる。月や花を愛でるのはタダ。この春はリモート句会で季節を感じて」〈前編〉|芸能|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/5154

    小林聡美×宇多喜代子×南伸坊「俳句をつくれば《退屈》と《あいにく》がなくなる。始めた時が適齢期!《おうち吟行》のススメ」〈後編〉|芸能|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/5157

    NHK俳句 暦と暮らす 語り継ぎたい季語と知恵 | NHK出版
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000162752020.html

  •  昭和の暮らし:電気に頼らない時代、PCでなく自力で情報収集した時代、脚で移動した時代、農事その他の作業に手足を使っていた時代。生活はまことに不便だったけど、不幸ではなかった。宇多喜代子「暦と暮らす」、2020.4発行。①立春の今日あれをしてこれをして(喜代子)②夕暮は人に近づく夏つばめ(大井雅人)③小鳥来て午後の紅茶のほしきころ(富安風生)④しづかなるいちにちなりし障子かな(長谷川素逝)⑤年始にも老の一徹見られけり(高浜虚子)

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

昭和10年(1935)山口県生れ
「獅林」の遠山麦浪 前田正治、「草苑」の桂信子に師事
平成17年(2005)より「草樹」会員
句集に 『 りらの木』『夏の日』『半島』『夏月集』『象』『記憶』『宇多喜代子俳句集成』ほか
文集に 『 つばくろの日々』『わたしの歳事ノート』『田んぼのまわりで』『ひとたばの手紙から』ほか

第29回現代俳句協会賞 
第35回蛇笏賞受賞
現代俳句協会会員 
芸術院会員

「2017年 『この世佳し 桂信子の百句』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇多喜代子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×