- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140808771
感想・レビュー・書評
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ファッションは恐い。
どんなにトレンドを追いかけていない人も、どんなにトレンドをうまく着こなしている人も、Fashion victimになりかねない。
現代社会のファッションというアイロニーを上手く描いた一冊。
著者がファッション誌に寄稿していたライターだけに、ファッションを完全に否定しているのではなく、ファッション業界をよく理解して書かれている。
ある意味絶望的。
私たちがうすうす気づいているファッションの落とし穴をはっきりとまとめた内容。
動物のファーやレザー。ドライクリーニングの危険性。メディアの力。ヒールが体への影響。トレンド・・・
あぁ~恐い・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
客観的に私のことが書いてあった。。
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煽情的な内容ではなく、オシャレをしたいという気持ちや、ファッションビジネスを取り巻く問題に、真面目に取り組まれた内容。著者自身は、決してオシャレやファッションを否定するものではなく、むしろ、オシャレは好き、そんな自分の心理を見つめつつ、ファッションビジネスにより起こり得る問題について、調査し、考え、意見を述べている。
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ファッションのリアルが凝縮された一冊。
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2010/2/28購入。ファッションにはまってた時期。ファッションは人生の一部分を十分に占める。
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p68
〝ファッションは、ファッショナブルでなくなる運命にある—ココ・シャネル〟
p76
〝〜トレンドはテキスタイル業界に左右される時もある。〜「すべてテキスタイル市場のせいなの」。ニューヨーク・ファッション・ウィークを主催するセブンス・オン・シックススのエクゼクティブ・ディレクター、ファーン・マリスが言う。〜〟
p77
〝〜思春期—初めて公衆の面前に姿を現す頃、トレンドは反抗期に入ることが多い。〜初対面ではみんなに気に入られるとは限らない。だが、突飛なスタイルに拒絶反応を示してしまう消費者も、露出が度重なるうちに慣れてくるもの。〜そんなヘンなもん絶対履くもんか、と思った人が多かった。それが、翌年には、〜といった中堅の靴店のほとんどが独自に廉価版を売り出し、虫唾が走ると言って避けていたはずの人々がこの凸凹スニーカーに熱狂しているのだった。
成熟期ーピークに達してしまったトレンドは、引退への坂道を転げ落ち始める。〜猫も杓子もその製品を買うというので、〝スノッブな〟消費者は買うのをやめてしまうのだ。〟
p115
〝〜ファッションには、アートでもあり商業でもあるというまぎらわしい特徴があるので、ジャーナリストの中にはどう評価したものかと頭を抱えるものもいる。美術評論家のように、デザイナーの技術や革新性、華やかさを分析することはできても、絵や服を本当に楽しめるかどうかというのは主観的な問題だからである。〟 -
ファッションをめぐるさまざまの問題を網羅した膨大な情報量の労作。読んでも読んでも終わらない。
ボディ・イメージの歪みについて1章さかれている。 -
ミシェル・リー、かなり辛口な著者である。それゆえそれを好む僕にとっては痛快な文体である(訳者にもよると思うが)。学生の僕にとってあまり馴染みのない、ニューヨークでクールなブランドたち。例えばそれらを纏う人へ、著者自身の価値観で斬っていく。ファッション、サブカル全般に関して僕のミーハー心をくすぐるワードも多数出てきて、その辺の好奇心は満たしてくれる。若干ミーハーな本だと思う。
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あー耳が痛い。服なんて必要ないんだよな〜〜確か被服の授業では持ってるものをすべて検討したうえで季節に合わせて買い足すものをて品質と価格のバランスを考えて買いましょう、と教わり深く納得したものだ。ひるがえって今は好きなものを好きなように買ってるおかげで似たようなものがとってもたくさん・・・・・でもある意味商業主義社会における社会圧よね、と自分に言い訳したりする。
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一時期悩んだんです。
流行のファッションを疑問を持たずに取り込んでることとか、
ブランドの服ってそんないいもんなの?とか思ったり。
そんな疑問の原因がわかる本でした。
でも解決にはならなかったなぁ。