- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140808900
作品紹介・あらすじ
新規参入企業の成功戦略には柔道の極意が生かされている。ムーブメント、バランス、てこの原理-大きな企業を倒す3つの技を、競争戦略の第一人者が余すところなく伝授する。
感想・レビュー・書評
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ハーバードビジネススクールのAMPで教鞭を揮う著者による戦略論。柔よく剛を制すという柔道の精神を比喩的に用いて、小さな企業が強力な存在である大企業とどのように競争していくべきかを論じている。たとえば、技術的な優位を持ち差別化と集中を徹底していたとしても、競争相手の出方次第ではその優位も持続することはできない。本書は、競争環境の中で顧客、競争相手、業界に対してどのようなメッセージを発し、自らの存在についてどのように伝達するかという方法論の具体的な提示である。
ケースとして具体的にあげられているのは、新興ハイテク企業が業界の巨人であるマイクロソフトとどのように相対し、競争し、時には協力していったかの事例である。パームコンピューターは本来はPCの存在を根底から覆すような可能性を秘めているにも関わらず、自らをPCの付属デバイスであると定義しマイクロソフトの注意を引かないようにし力を蓄えた。子犬戦略である。これとは対照的に、ネットスケープは当初よりマイクロソフトを攻撃し揶揄し、自らマイクロソフトの脅威であるということを積極的に外部に対してアナウンスをした。マイクロソフトの戦略的な課題の最優先事項としてネットスケープナビゲーターへの対策があげられることとなり、豊富な資金力と圧倒的なOSのインストールベースを誇るマイクロソフトに屈することとなる。
ほかにも、CNETvsジフデイビス、e-Bay vs Amazon, Yahoo!、リアルネットワークスvsマイクロソフト といった事例は実際のビジネスの現場において示唆に富む。
本書のメッセージは、ようやくすると次の二点であろう。
1.巨大企業と全面対決を回避する
2.相手の資産・長所を弱点とする詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
040825
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外国の人がむりやり柔道をメタファーにした本