- Amazon.co.jp ・本 (677ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140811016
作品紹介・あらすじ
宇宙のはじまり、DNA、プレートテクトニクス、10-43秒という時間の長さ。テストのために丸暗記しただけの用語や数字の奥には、驚くべき物語が隠されていた。科学と無縁だったベストセラー作家が一大奮起し、三年かけて多数の専門家に取材、世界の成り立ちの解明に挑む。科学を退屈から救い出した大傑作。
感想・レビュー・書評
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人類がこれまでに獲得した膨大な科学的発見や理論、定説、そして未だ分かっていないこと全般を非理系の人間にも分かりやすく解説してくれている大作。こういう超俯瞰の本を読んだ上で、興味ある各論を興味の赴くままに掘り下げていくと知的好奇心に満ちた毎日が送れるような気がする。
この本のスケールはこの程度の読書記では記せないほど広いが、宇宙の起源と原子と素粒子、地球と生命の起源そしてDNA、人類の誕生と文明の発展、各種科学理論がどのように展開したかなどなどをそれらを解明した科学者の面白おかしいエピソードと共に紹介してくれる。たとえば、いまお墓がお隣同士のニュートンとダーウィンは人類の科学しに巨大な足跡を残したが、ニュートンは太陽光の強さを自分で測るため太陽を見続けた結果、失明しかけ、ダーウィンは若い頃に世界を巡ったがその後の人生のほとんどは自分の街からも出ないほどの引きこもりで「種の起源」の研究もほどほどに思いつきで始めたにミミズの研究に十数年を費やしてしまうなどなど、アルペルガーバリバリの先駆者、突破者、トリックスターたちが織り成す科学狂奏曲は、読む者を夢中させてくれる。
そして、地球のサイズと地球の年齢はつい最近まで実はわかっていなく、科学者も間違い続けていた(特に年齢は)という意外な事実もこの本ではじめて知った。いまはネットで調べれば直ぐに分かるような事実もこのような先人達の努力と大論争と、そしてなにもりもそれを理解しようとした深い知的好奇心に感謝をしなければならないと思う。
うーん、書いてみて、やっぱりこの種の本は「読んでみてよ、すごいから」としか言いようがないという結論だと思う(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
理系の人にはとても楽しい本.理系ではない人には内容を理解するのは少し難しいかも知れないが,現在どの様なことを人間がどのくらい分かっている,もしくはどのくらいしか分かっていないかを知るのにとても役に立つ本.
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2015.6.122015.6.22
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ちょっと長いが、面白い。改めて、人類が知っていることは案外少ないんだなって思った。世の中に流布している科学の話も実はもうわかっていることなのかと思ったら、実は、あくまで説に過ぎなかったりする。
あと、動植物の分類ももうわかりきっているのかとおもったら全然そんなことがない。ちょっとびっくりした。
また、科学者って自身の説が認められたりするように、いろいろやらないと認められないんだな、正しければ認められるってわけでもない。 -
なかなか興味ある本だわ!
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人類がこれまで発見、獲得、研究してきたいろいろなものの知識やそこに至るまでの過程をやさしく面白く教えてくれる本。とても面白かった。
宇宙、原子や電子、DNA、人類学、地質学エトセトラ。分野は多岐に及び、我々人類の頭が良い人たちが調査や研究、観察などによってどのような苦労をしながらも今日の知識へとたどり着いていったのか(そしてどれほどまだまだ先が長いのか)に触れられる本。
どれも広く浅く、でも決して退屈しない程度に深く教えてくれて読んでいて幅広くとても楽しかった。
これをざっと読んで興味を持った分野のポピュラーサイエンス本をまた探してみる、みたいなこともできて良いのではないかと。良い本でした。 -
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サイエンス