- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140842171
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
ひとつの方程式が時代を変えた!
そもそもデリバティブとはどういうもので、なぜ生まれたのか。
ポートフォリオ理論やリスク管理モデルなどを駆使する金融工学の世界はいかに発展していったのか。
これらの金融理論を作り上げてきたノーベル賞受賞経済学者たちの波乱万丈の人間ドラマを紹介しながら、現代金融界の全貌を分かりやすく解き明かす「金融工学」入門書。
[ 目次 ]
1 大坂堂島米会所に始まる「第一のマネー革命」
2 金融先物取引の誕生・シカゴ発「第二のマネー革命」
3 リスクを科学するポートフォリオ理論
4 古代ギリシャ哲学者のオプション誕生物語
5 MITに集結した金融工学の気鋭たち
6 科学者とギャンブラーが支えたオプション市場
7 ノーベル経済学賞の受賞と親友の死
8 金融工学の発展を陰で支えた日本人数学者
9 ロシア危機で破綻した「夢のヘッジファンド」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
金融の本質をよく考えてみたい人は、必読ではないでしょうか。
(3巻ともお勧めです) -
10年くらい前にNHKで放映した番組を単行本化したもの。ブックオフで安かったので購入。
初心者が金融工学を勉強するのに、この本は最適である。なぜなら、読み進めるうちに、同じく金融に疎いNHK取材班と一緒に成長していけるように、本が構成されているからだ。さながら、高校生の学習参考書のようでもある。
また、ノーベル賞を受賞したマーコヴィッツの「ポートフォリオ理論」も載っている。さらに、本人からのインタビューも収録することに成功している。
それだけでなく、いまや金融工学の代名詞的存在の「ブラックショールズ式」をつくった、マイロン・ショールズ、フィッシャー・ブラック両博士のインタビューもある。そのインタビューでは、ブラック・ショールズ式が物理学の熱伝導方程式から導き出したことや、ロシア危機の時に破たんしたLTCMの内情まで、聞き出すことにまで成功している。
金融工学に興味のある人もない人もすべてのビジネスパースン、いや日本人が読むべき本だと思う。
メーカーにいっても、為替オプションに取り組まなければならないし、IT系にいっても、金融系のシステムをつくるのに必須だと思われるからだ。それだけではなく、一般の主婦でも、あるいは年金暮らしの老人でも、為替や年金基金の運用に間接的に関わっているから、読むべき本だと思う。
金融が政治よりもわれわれの生活を支配する現代を生き抜くためにも、この本は必須だ。300ページくらいで、生活防衛の知恵を手に入れることができる良書である。 -
第二巻は、金融工学の旗手たち。この巻が読みたくて、全巻買ったといっても過言ではありません。
「夢のヘッジファンド」「金融界のドリームチーム」いろいろな代名詞を持つLTMC。
ノーベル経済学賞を受賞した、ロバートマートンとマイロン・ショールズが創設したヘッジファンド。取材3ヶ月後に破綻します。破綻後の話が3巻に続きます。