- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140884621
感想・レビュー・書評
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NHKのドキュメンタリーを書籍化したものらしいが、近代史に疎い私には丁度よい簡素さで、五十六や盟友堀悌吉の生きた時代を学べた。
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NHKで放映されていた「BS1スペシャル 山本五十六の真実」を書籍化されたもので、山本五十六の生涯および日米の専門家へのインタビューがまとめられたもの。山本五十六関連の書籍は何冊か読んだが、盟友・堀悌吉の初公開資料(五峯録、手紙)を盛り込んだ切り口が新鮮だった。新書なのでページ数に制限があり、インタビューをまとめたものになるためか、まとまりに欠けているように思えた。
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自分が本当にやるべきだと思うこととはかけ離れてるけど、やらないればならないこともある。サラリーマンなら誰でも思ったりするのではないでしょうか。山本五十六がどんな想いで真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦に臨んだのかを考えることが大切かなと感じさせられた。山本五十六のすごさはアメリカが敢えて暗殺した事実が証明してる気がします。
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NHKがBS1で放送した「山本五十六の真実」を文書化したもの。堀悌吉の未公開であった資料を中心に、米側にもインタビューをした記録も記載されており、内容は深い。参考となった。
「井上成美は、兵学校の卒業成績順位と最終昇任階級の相関関係を統計分析し、0.506という数字をはじき出している。つまり、海軍大将への昇進の約半分の要素が、兵学校の卒業成績に影響されるというわけだ。あとの半分は、卒業後の約25年間の勤務実績や戦功によるものということになる」p28
「堀は、記録魔と称されるほど筆まめで、自らとその周囲の状況に関する詳細にして膨大な記録を残している。「堀悌吉自伝ノート」と呼ばれる自筆ノートや、きちんと保管された書簡・文書類で、本書のもととなった山本五十六関係資料も、その1つである」p29
「卒業生192名中の首席は堀悌吉。ライバルの塩沢は2位、山本は11位だった。ちなみに、吉田善吾が12位、嶋田繁太郎は27位だったという」p34
「山本は、昭和13年に制定された軍人傷痍記章の第一号を贈られている」p37
「(大角人事)伏見宮博恭王の威を借り、条約派の山梨勝之進大将、谷口尚眞大将、左近司政三中将、寺島健中将、坂野常善中将、堀悌吉などを一掃した」p101
「国雖大好戦必亡 天下雖安忘戦必危(国大なりといえども 戦を好めば必ず滅び 天下安しといえども 戦を忘るれば必ず危うし(「司馬法」の警句 山本がよく軸に書いた)」
「(ミッドウェー敗北理由)「(草鹿参謀長)驕慢(きょうまん)の一語につきます」。参謀長がそういうんだから、よっぽど機動部隊全体に驕慢な空気があったんじゃないでしょうか」p194
「(日本軍)失敗の教訓というものをきちんとした記録とか証拠物件を集めて残しておこうという精神は、およそないんじゃないでしょうか。その点、アメリカはものすごいですよ。徹底的にやりますから」p197 -
郷里の、高校の大先輩である山本五十六のドキュメンタリーを新書化した作品。
新発見の親書に基づいて山本の当時の心情が生き生きと綴られていた。
実際のNHKの特集も見てみたくなった。 -
感想未記入。引用省略
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近年公開の映画に便乗したようなタイトル。それほど多くの新事実を紹介している訳でもない内容も類似している。初めてこの人物についての本を読むという人にとっては、生涯が簡潔にまとめられてはいるので、入門編にはなるかも。
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2014年8月にBSで放映したTV番組を出版化した本である。題名から何か新しい事実なり見解が出てきたのかと思うが、特にそういうものはなく他の本などで通常に書かれている以上のことはなかった。拍子抜けである。あるいは題名に騙された感すらある。
山本五十六と親交の厚かった堀悌吉の残した日記や書簡が堀家の蔵から見つかったのが本書の発端とのことだが、堀の「五峯録」の原資料のようで、それ以上のことはなかったようである。
したがって本書は堀悌吉についても多く触れられている。本書は、コンパクトに山本五十六の考えや行動がまとめられているので、第二次大戦を振り返る時にちょっと読んでみるのにいいかもしれない。