ダントツ企業―「超高収益」を生む、7つの物語 (NHK出版新書 544)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885444

作品紹介・あらすじ

セブン銀行の収益率がセブン‐イレブンの40倍なのはなぜか?長野の中央タクシーはなぜ他社の2・5倍を売り上げるのか?アイリスオーヤマが家電で圧勝する理由は?ダントツ企業の経営手法を知れば、ビジネスの秘訣が見えてくる。不況でも「超高収益」を生み続ける7社に注目し、読みやすいストーリー仕立てで「儲かる仕組み」を明快に解説する!

感想・レビュー・書評

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  • 知っている企業なのと、文章が読みやすく一気に読めた。
    何事も諦めない情熱が必要なことがよくわかる。

  • 友人に勧められて読んだ本。
    2017年頃までの出来事で、内容は決して最新ではないが、読み応えはあった。セブン銀行の儲けの出し方やネスカフェのアンバサダーなど、知らなかった商売のからくりをいくつか知ることができ、勉強になった。それらのエピソードを通じて得られる何か共通の発想があったり、著者の考え方に感銘を受けたような記憶はあまり残らなかったが、これらの事例を具体的かつ分析的に知ることができ、そういった意味での勉強が一番大きかったと感じる。

  • 高収益企業を紹介する一冊。紹介されているのは、セブン銀行、ネスレ日本、アイリスオーヤマ、中央タクシー、ウェザーニューズ、ディスコ、ARMの7社。
    「へぇ」と思うことの連続でした。2018年時点の本なので、今どうなっているのかは要確認。

    ■セブン銀行:融資無し、店舗無し、コンビニATM特化
    ■ネスレ日本:顧客がボランティアのネスレアンバサダー
    ■アイリスオーヤマ:意思決定がメチャ速い。
    ■中央タクシー:長野で顧客満足特化
    ■ウェザーニューズ:海洋でも航空でも。独自性マンマン。
    ■ディスコ:極薄の半導体砥石。ニッチな技術。
    ■ARM:半導体メーカーが顧客。企業郡を形成。


  • こないだ利用したセブンイレブンのATMがリプレースされていて、えらい目立つようにNECのロゴがあって、ネットで調べていてたらこの本にたどり着きました。

    ダントツに高収益を生む7つの企業が紹介されてます。

    1. セブン銀行
    2. ネスレ
    3. アイリスオーヤマ
    4. 中央タクシー
    5. ウェザーニュース
    6. ディスコ
    7. AMR

    セブン銀行のATMにはたくさんお世話になってます。今でこそアレですが、飲み会の前はよくお金をおろしにいったものです。コロナ禍で人流の減少や手数料改定などもあり、少し厳しいようですが、次の手も打っているようです。気になる方は下記をどうぞ。
    https://minkabu.jp/news/3047462

    そのセブン銀行の裏側なんて気にもしたことがなかったので、唸りながら読み進めました。

    普通の銀行はお金集めて、利子で儲ける。一方セブン銀行は提携銀行からの手数料で儲けるシンプルなビジネス。

    セブン銀行の顧客は金融機関なのです。

    当初は銀行しかなかった提携先も、消費者金融や、クレジットカード会社、信販会社に拡大。

    特に消費者金融は手数料がもともと高い上に、人目を気にせず利用できるのがヒットしたらしい。巧みですな。

    ATMの運用コストで悩ましいのが、現金(紙幣)の補充。現金補充は警備会社に委託してますが、もう1人お金を補充する人がいます。それはオーナーさんが売上を直接現金で入金するそう。

    売上を銀行に預けに行く手間が省け、警備会社の補充回数も減る。一挙両得!

    電子マネーが普及してきるけど、請求回収代行サービスで意外と現金はあるらしいです。

    コンビニ強盗しても、レジや金庫ではなく、ATMに現金はあるのですな。

    他の企業の話も面白いです。

    前回に続き、2021/08/15現在Kindle Unlimitedでも読めますね。

    中央タクシーさんの話も非常に心打たれます。

    アイリスオーヤマさんにも興味を持ったので、会長の大山健太郎さんの本を読んでます。

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    #本好きな人と繋がりたい
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    #読書メモ

  • 335.21||Mi

  • ①セブン銀行…2001年設立。セブンイレブンをしのぐ40倍の超高収益
    ●顧客は銀行。自らATMを設置しなくて済む。市販ATMは800万くらい。セブンはNECと提携して200万くらいで。
    ●現金の補充アイデアが凄い。セブンの毎日の売上入金先をATMにした。ちなみに機械には2500万入る。
    ●2017年、24,000台近く、郵便局並みの設置数。海外送金に対応。

    ②ネスレ日本…アンバサダー。
    ●スイスの利益1兆円越え世界最大食品飲料会社。ネスカフェとキットカット。その日本法人独自のビジネスモデル。アンバサダーは35万人。
    ●参考にしたのはオフィスグリコ。

    ③アイリスオーヤマ…プラスチック加工会社から。3年で4000種類の商品開発
    ●宮城県。大山健太郎社長。2009年家電参入、LEDでの成功を足掛かりに年々増えている。家電メーカーからの人材流出をチャンスに。
    ●「便利・業界初・値ごろ価格」生え抜き社員のアイデアと、中途採用の技術力。
    ●中国大連の工場、3割が常に空いていて、特需等に即対応できる。「必要なムダ」
    ●コンビニ、ドラッグストアでの販売チャネル
    ●まず「売れる価格」を決め、そこから利益率10%のコストを計算。適わないものは作らない徹底ぶり。絶対値引きはしない。
    ●PCは一人一台もいらない。会議もテーブルで立って行う。

    ④中央タクシー…長野
    ●離職率20から30%と言われるタクシー業界で、中央タクシーの離職率はわずか1.5%。社員の幸せが乗客を幸せにすると言う好循環を生み出している。
    ●乗務員たちに義務付けられているのは、「雨の日の傘」「人手によるドアの開け閉め」「乗車時の自己紹介」とたった3つだけだ。
    ●京都のMKタクシーに学ぶ

    ⑤ウェザーニューズ…世界最大の気象情報会社
    ●波の高さを予測し、17フィート以下の波の海域を通って、出来る限り経済的な航路情報を船会社に提案する。「最適気象航路情報サービス」
    ●洗濯指数の発明

    ⑥ディスコ…半導体ウエハーを切る・削る・磨く
    ●呉市で砥石メーカーとして創業
    ●ディスコでは春で起業して社員に「ディスカ」と言う仮想通貨を発行している。プールやジム、マッサージ食堂など社員施設だけではなく、税務署が経費として認めるものに使うことができる。

    ⑦ARM…孫正義が3.3兆円で買収した会社
    ●CPUはソフトウェアと密接な関係にあり、CPUを使うハイテク機器は過去のソフトウェア資産を継承しながら改良されていく。ここがディーラム等と違う点である。故にCPUは市場セグメントごとに、世界的なレベルで寡占化が進む傾向にある。
    ●携帯電話、携帯情報端末、任天堂やソニーのゲーム機器などに採用されている。携帯電話では95%と言うシェアを持つ。
    ●エーアールエムの事業形態は、LSIの設計のみで製造を行わないと言うファブレス事業の形態ではあるが、自らのブランドでLSIをメーカーに販売しないと言う点である。

    企業も人と同じように、物語を紡いでいく。人には命と言う時間制限があるが、企業は永続的に続けていくことができるから面白いのだ!

  • 【感想】
    最近のうまくいった事例(ビジネスモデル)をさくっと知ることができる。

    【目次】
    1.セブンイレブンをしのぐ40倍の超高収益
    2.ネスレはなぜコーヒーマシンを無料で配ったのか?
    3.3年で4000種類の超スピード商品開発
    4.伝説を作り続ける地方タクシー会社
    5.世界最大の気象情報会社はなぜ日本で生まれたか?
    6.「切る・削る・磨く」のニッチで世界一
    7.ソフトバンク孫正義が3.3兆円で買収した謎の会社

  • 新 書 S||335.2||Miy

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