試験に出る哲学―「センター試験」で西洋思想に入門する (NHK出版新書 563)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885635

感想・レビュー・書評

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  • 2021.07.11 読み終わるのに意外と時間がかかった。試験問題をうまく使うとでただ読むだけでなく、再読につながって良い。難しすぎずとても学びになったのではないかと思う。また、自身の得意、不得意がよくわかる。

  • p117 デカルト 方法序説 良識はこの世でもっとも公平に分け与えられているものである

    p171 ヘーゲル 世界史とは自由が拡大していくプロセスである

    弁証法 正ー反ー合 ある主張(正)に対して、それに反する主張(反)が対置だれ、その両者を高い次元で統合する(合)ことが弁証法
     この合の部分(矛盾を統合すること)をアウフヘーベン(止揚)とよびます

    あらゆる事物は、否定を原動力として発展していく

  • 展示テーマ:入試

  • 2021/3/8

  • センター試験の問題を呼び水にして西洋哲学の変遷を纏めた著作
    紀元前のソクラテスから近代のウィトゲンシュタインまで
    私自身、紀元前の哲学は退屈さが否めなかったのだが、本著では関係性と影響を重ねながら時代を下って行くので、過去の哲学の意義について理解が深まった
    自然を畏怖し、神を絶対とした価値観から自然科学へ転換するには、これ程までに思慮深い方達の思索が積み重なる必要があったのだと感慨深かった
    何も知らずとも、自然科学の知識を学べる今が幸福であると感じるが、その価値すら理解できなくなっている世界に辟易ともする

  • 2020年11月新着図書

  •  

  • 「神とは何か」「自由とは何か」「知識とは何か」とか普段考えることがほとんどない。語りもしない。
    哲学?何でこんなにまどろこしい言い方するんだろう。結局何が言いたいのかわからない。
    それでも最後まで読み切った。少しは見えてきた。気がする…

  • 近代に行くにつれ難しくなってくる!それぞれの哲学者のエッセンスをかいつまんでいるので、その主張がなされた時代背景はわからないが、気になった哲学についてもっと学ぶ導入本だと思うので。個人的にはキルケゴールからのサルトルの流れ、主張をもっと学んでみたい。あとニーチェはトリックスターだなってことが改めてわかった。

  • 入門書というのは、そこから原典や他の書物へと読者を誘うことができれば、ほぼその著作としての目的は達せられるという意味において、この本は出色の入門書と言えよう。
    まず、センター試験の設問を手掛かりにするという発想がいい。さらには、ともすれば難解になりがちなところを、いかにも馴染みのある例を提示して説明しているところがいい。何より、説明を容易にしてくれるイラストがいい。個人的には、今すぐにでもニーチェの著作が読みたくなった。

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著者プロフィール

斎藤哲也(さいとう・てつや):1971年生まれ。人文ライター。東京大学文学部哲学科卒業後、大手通信添削会社に入社。国語・小論文の通信添削の編集を担当。2002年に独立。人文思想系を中心にライター・編集者として活動するとともに、通信添削問題や模擬試験(現代文)の作成も手がける。著書に『読解 評論文キーワード 改訂版』(筑摩書房)、『試験に出る哲学』『もっと試験に出る哲学』『試験に出る現代思想』(NHK出版新書)、監修に『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑』(田中正人・プレジデント社)、編集・構成を手がけた本に『ものがわかるということ』(養老孟司・祥伝社)、『おとなの教養』(池上彰・NHK出版新書)、『新記号論』(石田英敬+東浩紀・ゲンロン)ほか多数。

「2023年 『ちくま現代文記述トレーニング 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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