もっと試験に出る哲学: 「入試問題」で東洋思想に入門する (NHK出版新書 622)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140886229

作品紹介・あらすじ

センター試験「倫理」の厳選26問を導入に、インド・中国・日本をまたぐ東洋思想の流れをわかりやすく説く。本書が扱うのは、孔子から老荘思想、朱子学まで。最澄に空海、法然に道元まで。本居宣長から石田梅岩、吉田松陰まで。そして福沢諭吉に漱石、西田幾多郎までを網羅! 重要な思想家を扱った問題をクイズ感覚で解き、明快な解説とイラストを楽しむうちに、思想のポイントが東洋でどう受け継がれていったかというダイナミックな流れがバッチリつかめる。学生のみならずビジネスパーソンの学び直しに最適。西洋思想史を扱った『試験に出る哲学』(2018年刊行)とあわせて読みたい一冊。 

Ⅰ 輪廻からの解脱を求めて――古代インドの思想
  1-1 哲人たちは解脱を求めた──ウパニシャッド哲学
  1-2 「確固たる自分」など存在しない──ブッダの思想
  1-3 菩薩となって悟りを開きたい!──大乗仏教の展開
  1-4 「空」を哲学する──龍樹と唯識派の思想
Ⅱ 中国思想の核心は「天」にあり――儒教から朱子学へ
  2-1 儒教は仁から始まった──孔子の思想
  2-2 儒家が世の中をダメにした?──老子と荘子の思想
  2-3 天と人との関係はいかに?──孟子の性善説と荀子の性悪説
  2-4 仏教、道教に負けてなるものか──朱子学の「性即理」と陽明学の「心即理」

Ⅲ 大乗仏教のイノベーターたち――古代・中世の仏教思想
  3-1 そして、神と仏はまじりあった──古代日本の神信仰
  3-2 平安の世に仏教イノベーターが現れた──最澄と空海の思想
  3-3 末法の世を浄土思想が席巻した──法然から親鸞へ
  3-4 修行と悟りは別ものではない──道元の思想

Ⅳ 神仏から神儒への大転換――江戸日本の思想
  4-1 朱子学をメッタ斬り──伊藤仁斎の古義学と荻生徂徠の古文辞学
  4-2 非合理ゆえに神々の物語を信じる──本居宣長の国学
  4-3 物言う町人と農民が現れた──石田梅岩と安藤昌益の思想
  4-4 尊王攘夷の思想──会沢正志斎と吉田松陰

Ⅴ 西洋との格闘が始まった――日本近代の思想
  5-1 一身独立して一国独立する──福沢諭吉の啓蒙思想
  5-2 近代的自我との格闘──夏目漱石の思想
  5-3 純粋経験から絶対無へ──西田幾多郎の無の哲学
  5-4 人間は間柄的存在である──和辻哲郎の倫理学

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感想・レビュー・書評

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  •  Amazon Kindle の電子書籍、斎藤哲也「試験に出る哲学 「センター試験」で西洋思想に入門する」をスマートフォンのトークバック機能を使って聞く読書をしました。

    Kindle Unlimited に入り、それで手に入れました。Kindle Unlimitedについては、後日書くつもりです。

    次は Google Books からの本の内容です。

    思想の重要なポイントが毎回出題される「センター試験・倫理」。哲学を学び直すなら、これにあたるのが一番。ソクラテス、プラトンからニーチェ、ウィトゲンシュタインまで、厳選20問にチャレンジし、解説とイラストを楽しむうちに西洋思想の基本がサラリと頭に入ってくる。大ベストセラー『哲学用語図鑑』の監修者、初の書き下ろし新書! (引用終わり)


    もうすぐ70歳になります。 これからどのような本を読んでいこうかな、と考えていると、哲学のようなのでも少しかじってみようかと思いました。

    それで入門書を探していると、この本が見つかりました。

    高校2年生の時に倫理社会がありましたね。僕は歴史や地理といった社会科は嫌いでしたが、この倫理社会だけは楽しく学習した記憶があります。

    大学の入試でも倫理社会を取りました。

    それを踏み台にして、哲学入門ができればということで選んでみたのです。

    一応良かったです。

    しかし哲学というのを簡単に知るのは難しいですね。この本もやはり表面をちょっとかすったという感じです。

    それでも多くの哲学者に触れることができてよかったです。昔の記憶も少し蘇りました。

  • p.2020/12/2

  • 理解が浅い所為かも知らないが、中国思想や日本に入ってきた大乗仏教はモノの捉え方、考え方に過ぎず哲学に至っていないように思えてしまう
    考え方になので倫理面では意味があると思うが真理からは遠く感じる
    よって余り興味を惹かれない

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著者プロフィール

斎藤哲也(さいとう・てつや):1971年生まれ。人文ライター。東京大学文学部哲学科卒業後、大手通信添削会社に入社。国語・小論文の通信添削の編集を担当。2002年に独立。人文思想系を中心にライター・編集者として活動するとともに、通信添削問題や模擬試験(現代文)の作成も手がける。著書に『読解 評論文キーワード 改訂版』(筑摩書房)、『試験に出る哲学』『もっと試験に出る哲学』『試験に出る現代思想』(NHK出版新書)、監修に『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑』(田中正人・プレジデント社)、編集・構成を手がけた本に『ものがわかるということ』(養老孟司・祥伝社)、『おとなの教養』(池上彰・NHK出版新書)、『新記号論』(石田英敬+東浩紀・ゲンロン)ほか多数。

「2023年 『ちくま現代文記述トレーニング 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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