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- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784141891482
感想・レビュー・書評
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「世界中がわらえる」&「神か天才か、それとも」 私のこだわり人物伝にチャップリンとモーツアルト.
大野裕之著「チャップリン」.
サブタイトルが興味あり.「なぜ世界中がわらえるのか」.日本でもおなじみチャップリンのキャラクターと作品.「作り方」「逃げ方」「ズレ方」「愛した日本」の4節.
ミュージック・ホール.「歌にダンス、寸劇や奇術などの見世物を、お酒とともに安価で労働者に提供する劇場」(14p).出し物にくわえ劇場の品格をたいせつにしており、豪華絢爛な建物を競って建て、「大英帝国の偉大さを大衆の意識に植え付ける役割を果たした」(16p).
桂小米朝著「モーツアルト」.
こちらのサブタイトルは「神か天才か、それともアホか」.
モーツアルトが江戸時代で言えば「宝暦年間」の生まれ、寛政3年の没といえば、時代が理解できる.
バロックの次の時代.
モーツアルトの音楽について、「弾くとわかる凄さ、楽しさ」(148p 小曽根真・記).
「ねじれのある音と哲学」(139p 井上道義・記)に、その評評価が、音楽像がしめされる、か.
後者にはいささか注が必要.「表現に抑制がきいていて、とても大人の音楽」「(半音階をつかって)曖昧な気持ちを表現するときに効果的」「(人間は悪いことに魅力を感じるものだし、悪いことをやめようとおもってもなかなかそうはいかない)曖昧さを認める哲学」.そこを、モーツアルトの「好きですね」の点と、井上はむすぶ.(『私のこだわり人物伝』 日本放送出版協会 2006年6月).詳細をみるコメント0件をすべて表示
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