サン=テグジュペリ『星の王子さま』 2012年12月 (100分 de 名著)

制作 : 水本 弘文 
  • NHK出版
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230211

感想・レビュー・書評

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  • こころに愛があるかないかの差は重大 p38
    私たち人間の自己愛を支えるのは「完璧な自分」などではなく「変わり得る自分」です。p50

  • 星の王子様といえば世界的に有名な作品ですが、私はまだ読んだことがありませんでした。この本を読んで、この本が哲学的にも深い作品であることを知りました。この機会に「星の王子様」を読んでみようと思う。

  • 12/12/15。

  • 心で見えるもののみ。ほのかに感じる想い、懐かしくもあり、子供心を誘う。傷心にはうってつけ。

  • 今NHKでみてます毎週の楽しみ。児童書のあえて見えないように見せる素晴らしさよ こういう番組ありがたい

  • ■書名

    書名:サン=テグジュペリ『星の王子さま』 2012年12月 (100分 de 名著)
    著者:水本 弘文

    ■概要

    NHK教育テレビで放送している番組のテキスト版。
    サン=テグジュペリの"星の王子さま"を4つのテーマに分けて、紹介しています。

     1.子供の心を忘れずに
     2.悲しい勘違い
     3.本当の絆の作り方
     4.全ては心で変わる。

    ■感想

    有名な童話?ですね。

    少し前に読んだ本だったのですが、この100分で名著シリーズを全部
    読んでいるので、これも買ってしまいました。

    実際に原作(日本語ですが)も読んでおり、そこで感じた内容と本書
    ではあまり大差はありませんでした。

    言っている事は分かるけど、具体的に何なの?という視点がありま
    せん。

    でも、童謡に具体性を求めるのは意味が無いな~とも思いますので、
    これはこれでいい気がします。

    特に面白い解釈をしているわけではなく、物凄い正論の解釈をこれ
    でもか!と実施している解説書ですね。

    ■気になった点

    ・自分の真実は、自分の価値観や好みにあります。

    ・愛が生まれれば、周りの景色まで輝きだします。

    ・所有するというのは、相手が自分の役に立つだけでなく、自分が
     相手の役に立つことだ

    ・見えない所も見なければいけなかった。

    ・真の贅沢は、人間関係の贅沢だ。

    ・友達作りは関係づくりです。

    ・友達に出会うのではなく、友達候補に出会い、友達として関係を 
     築いていくのです。

    ・「私にとっての価値」は、個人的な価値です。

    ・人生の豊かさは、所有物の豊かさではなく、関係の豊かさとなり
     ます。

  • 何度か読み始めては挫折したサン・テグジュペリの『星の王子さま』。
    今回はその難解な内容を理解できたらと、このテキストを購入。
    一見童話のように思えるこの本だけれど、もともとこれはサン・テグジュペリがある大人に捧げた物語で、だから表面的なストーリーに隠された意図がとても深いなぁと思った作品でもあります。
    テキストで解説されたのはフランス文学専門の大学名誉教授、水本弘文氏。
    水本氏によると、この作品全体に貫かれているもの、それは『見えない幸せの世界』だそうです。
    砂漠に不時着したパイロットと、さまざま星を彷徨った王子。
    孤独なパイロットと王子は何も無い砂漠で出会い、お互いの心を通わせていくうちに『本当に大切なものは目に見えるものではなく、その人の心のあり方である』と読者に教えてくれます。

    しかしながら、最後に王子が自ら『死』を選んで、魂だけで愛する『彼だけのバラ』のところへ帰ろうとする場面、水本氏は『バラには目に見える形がなくなっている』というのがどうも私の中で理解できない部分ではあります。
    かつて王子の星にはバラがあったということが前提になっているのですから、それすら姿があやふやでは、どこをどう解釈していいか分からなくなってしまいます。
    ただ、王子が星星を巡っている間に途方も無い年月が流れ、今では王子の星にバラがもう存在しないであろう、ということなら納得いきますが。

    解説を読むと、この物語が底知れない愛にあふれていることを知るのですが、悲しいかな、そんな底知らずの愛を持ったことが無い私はやっぱり腑に落ちませんでした。
    著者の言う、『象を丸呑みにした大蛇の絵』を、頭から『それは帽子だよ、いくら大蛇でも象は呑み込めまい』と言ってしまうタイプですね。苦笑)
    そんな頭だから、この作品は気になりながらも理解できずにずっと心に引っかかってしまうのかも。
    そしてはたと気づくのですが、『引っかかる』ということがこの作品の魅力なのかも知れません。
    ずっとその意味を考えてしまいますから。

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