『般若心経』 2013年1月 (100分 de 名著)

制作 : 佐々木 閑 
  • NHK出版
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142230228

感想・レビュー・書評

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  • 般若心経は高校生の時代からなじみがあった。 写経して不思議とそのくだりを覚えている。 これほど短い経文の中に奥深い意味が込められているので日本人が愛する経文のひとつだ。 この本を読んで一番印象に残っているのが「神秘」という言葉だ。この般若心経には「神秘」が隠されているらしい。

  • うちのおじいちゃんも唱えてた,知ってるようで知らなかった般若心経.厳しい釈迦の仏教からこぼれ落ちた人たちに受けいられた般若心経.大乗仏教であり,平等な幸せが得られなくなった今の日本には般若心経は希望になるものになるんだと思う.

  • 「大乗仏教」の経典である般若心経を「釈迦の仏教」を否定して乗り越える、という視点で論じており、とても新鮮であった。

  • 空や無などを理解していく内容。
    良かった。

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    般若心経を理解するのに大事な「五蘊」

    西洋哲学では「我思うゆえに、我あり」のような思想があるが、仏教では「我」はない。

    私は仮の姿であり、構成する要素は「五蘊」
    色:物体、物質(人間なら体)
    受:外からの様々な刺激に対してどう受け取るか
    想:受け取った情報に対して私たちが考えること
    行:意志作用、
    識:心が捉えた情報を映し出すもの

    この五蘊というものは、すべて空(くう)。
    私たちはいろんなものの寄せ集めであり、確固とした実態のないものだから、空だと言っている。

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    「無」とは?
    固定した観念をリセットして、新しく考えていこうという意味。
    空の中に色がない。これは空の立場からしたら。
    受想行識も空だという意味。

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    なぜ、煩悩を消すのがゴールのはずなのに、それらすべてがないと書かれているのか?

    お釈迦様は人間の苦しみは煩悩にある。
    この煩悩を八正道とした。
    般若心経ではこの八正道も無い、と言っている。

  • 般若心経は仏陀の教えではない。救いを求める大乗仏教の教えである。

  • 262文字の般若心経。もともとのブッダの仏教とどうちがうのか、本書を読むまで知りませんでした。また、あの三蔵法師が持ち帰って翻訳した経典の一つが般若心経だということも。

    ブッダの教えはひたすら自らの努力による悟りを求めるのに対し、それでは厳しすぎるとして、もっとゆるやかに、祈れば救われるとして大乗仏教。般若心経は、大乗仏教の経典の一つ。

    本書のような小冊子で大乗仏教や般若心経のエッセンスを伝えようとするのは、やはり無理があり、内容の解釈の部分は正直言って消化できずに終わりました。ただ、前記のような、基本的事項を知ることができただけで、ここはよしとしておきましょう。

  • 般若心経のベスト入門書じゃないかしら。
    お経自体の理解以外にも、仏教の中での位置づけ、今求められている役割なども、とてもわかりやすかった。

  • 般若心経についての見方の一つだと思いますが、なんとなくわかったような気がしました。

  • 般若心経を理解するための入門書としてはとても良い本だと思いました。過去に読んだ般若心経の解説本の中で最もわかりやすかった。著者の仏教に対する考え方や般若心経に対する考え方もよく現れていて面白い本だと思います。
    「色」や「空」の解釈がとてもしっくり来ました。

  • NHK教育の番組、「100分 de 名著」の2013年1月のテキストです。

    http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11470165824.html

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