- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784142230532
感想・レビュー・書評
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先生、責任とってください!
「自民、誤用例の「進化論」で憲法改正訴え ダーウィン模したキャラ漫画 毎日新聞」
https://mainichi.jp/articles/20200621/k00/00m/010/183000c詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分という立場を離れて,人間という立場から眺めてみると,うまく進化してきたものだと思うし,結果的に合理的な選択をしてきたんだろうなぁと思う。その反面,自分という立場に戻ってくると,自分の形質は淘汰されるかもしれない。その恐怖はまだ独身の僕にはまだリアルにあるのでありました。ま,もうちょっと抽象的な意味でも言えることなんだけど。
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科学的な本は、どうしても古くなると価値が下がってしまうが『種の起源』が世に出た当時も、そして現在にとっても大きな問題提起をした本だということがわかった。"種"の定義は本書によると、今でも論争が続いている。
ダーウィンはリベラルだったと著者はいっている。だから、当時としてはタブーたった「生物はみな平等だ」という説を主張できた。 -
Eテレ視聴とともに読了。世界を見る目を変えるダーウィンの名著はさすがの一言。今ある現象が歴史の中に散らばる様々な自然淘汰の末の進化の果ての一形態であり、生物動詞は互いに自然と複雑に絡み合いながらつながっていることがわかった。その自然の妙に触れたダーウィンの進化説は生命、事象の本質を突く炯眼がまた数多の誤解にさらされ続けていることが今も色あせない所以なのであろう。何か世の中を見る目や生き方を変えさせられるものすごい力を感じさせる理論であるということがわかる。
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(2015.09.02読了)(2015.07.27購入)
Eテレの「100分de名著」の番組テキストです。とはいえ、番組はテキストをそのままやるわけではないので、番組とテキストは別のものと考えてもいいかと思います。
8月は、ダーウィンの「種の起源」がテーマでした。
「種の起源」は、2015年4月に読みましたので、番組は、個人的に割とタイムリーだったかなあと思います。
ダーウィンの略歴、ダーウィン以前の生物学(博物学)、「種の起源」を出版するきっかけ、「種の起源」の内容の紹介、「種の起源」のいろんな分野への影響、等につて述べられています。
【目次】
【はじめに】生き物の多様性こそすばらしい
第1回 「種」とは何か?
第2回 進化の原動力を解き明かす
第3回 「不都合な真実」から眼をそらさない
第4回 進化論の「今」と「未来」
●生物学(5頁)
すべての生き物は「歴史の産物」です。生物学は「今」だけに注目していては何も見えてきません。歴史のなかに散らばるさまざまな現象をジグソーパズルのように複雑に組み合わせながら「生命がいかなる道筋を経て、今に至るのか?」を探っていくのが生物学です。
●博物学(9頁)
博物学とは、自然界のあらゆるものを観察し分類する学問と定義されます。
●斉一説(19頁)
ダーウィンが感化された一冊として挙げているのが、地質学者チャールズ・ライエルの著書『地質学原理』です。この本には「地球は土地の隆起や土砂の蓄積、風化など、自然法則によってつくられた」という「斉一説」が書かれていました。「神がこの世のすべてを創造したという説から離れて、自然界の普遍法則によって自然を説明する」という新しいモノの見方をダーウィンはこの本で学ぶことになります。
●カワラバト(28頁)
「カワラバトという一つの種からでも、外見も習性も大きく異なるさまざまな品種が生まれる可能性がある」
この世にこれほど多様な生き物がいるのは、最初からすべてが存在したわけではなく、一つのものが変化して生まれたとも考えることができるのではないか
●種の定義(30頁)
1930年代に、ドイツの生物学者エルンスト・マイヤーが「個体同士が繁殖できて、その結果としてできた子どもも繁殖可能で、その後も存続していける個体集団が主である」と一応は定義しました。
●変異(49頁)
ガラパゴス・フィンチの例のように、自然淘汰の詳細がわかっている現象もたくさんあります。変異が広まるには「運」と、まれに起こる「自然淘汰」の組み合わせである、というのが現在の進化に対する考え方の主流です。
●キーワード(51頁)
進化論とは、簡単にいうと「変異」「生存競争」「自然淘汰」の三つのキーワードで説明が可能です。
●眼の構造(66頁)
眼の構造がどのようにつくられたかについてダーウィンは非常に頭を悩ませたようで、書き送った手紙に「いろいろな動物の眼を見るたびに、気分が悪くなった」と記しています。
●類似の種(69頁)
個々の種は一つの地域だけで生み出され、その後に移動したことで分布が生じた
●推理小説(74頁)
実際に読んでみると、じつは推理小説の謎解きを楽しんでいるような、わくわくする面白さがあるのです。それはダーウィンの思考プロセスが、データと理論を駆使して犯人を追いつめていく推理小説の流れそのものだからと言えましょう。
●生物の由来(80頁)
地球上にかつて生息したすべての生物はおそらく、最初に生命が吹き込まれたある一種類の生物から由来していると判断するほかない。
●人間(96頁)
「人間」とは、「基本的には雑食で、適度の運動と娯楽を必要とし、共同作業によって生計をたてて、公正・平等をよしとし、好奇心が強く、他者と密接なコミュニケーションをとり、共同で子育てをする社会的な生き物である」
☆ダーウィンの本(既読)
「ダーウィン先生地球航海記(1)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.06.23
「ダーウィン先生地球航海記(2)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.10.02
「ダーウィン先生地球航海記(3)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1995.11.20
「ダーウィン先生地球航海記(4)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.01.20
「ダーウィン先生地球航海記(5)」チャールズ・ダーウィン著・荒俣宏訳、平凡社、1996.02.23
「ダーウィン」八杉龍一編、平凡社、1977.01.14
「種の起原」チャールズ・ダーウィン著・堀伸夫・堀大才訳、朝倉書店、2009.05.10
☆長谷川眞理子の本(既読)
「オスとメス・性はなぜあるのか」長谷川眞理子著、日本放送出版協会、1997.04.01
「進化とはなんだろうか」長谷川眞理子著、岩波ジュニア新書、1999.06.21
「科学の目 科学のこころ」長谷川眞理子著、岩波新書、1999.07.19
「生き物をめぐる4つの「なぜ」」長谷川眞理子著、集英社新書、2002.11.20
「ダーウィンの足跡を訪ねて」長谷川眞理子著、集英社新書、2006.08.17
(2015年9月11日・記)
商品の説明(amazon)
キリスト教的世界観が強固だった時代に、「種」とは共通の祖先から分岐してきたとし、「自然淘汰によって生物は進化する」という画期的な理論を打ち立てたダーウィン。すべての生物が「生命の樹」という連鎖でつながっているとする、ダーウィンの生命観・自然観を見つめ直す。 -
■書名
書名:ダーウィン『種の起源』 2015年8月 (100分 de 名著)
著者:長谷川 眞理子
■概要
キリスト教的世界観が強固だった時代に、「種」とは共通の祖先か
ら分岐してきたとし、「自然淘汰によって生物は進化する」という
画期的な理論を打ち立てたダーウィン。すべての生物が「生命の樹」
という連鎖でつながっているとする、ダーウィンの生命観・自然観
を見つめ直す。
(From amazon)
■感想
超有名な「種の起源」です。
以前、一度原典を読もうとして挫折しました。
あれ、何年前だったかな~~~~~
種の起源自体は、かなり前にテレビでやっていたチャールズダーウィン
の特集が好きで、何度も見ていたので、所々知ってはいました。
でも、こうやって色々と紹介されると、やっぱり原典を読んでみたい
な~と思うようになりました。
この本、ハマってしまえば、絶対楽しめるだろうな~というのは自分
でもわかっているのですが、以前は、集中して読めなかったです。
今は、読みやすい日本語訳版が出ているみたいなので、そっちで挑戦
してみたいと思います。
最近の100分シリーズは当たりが多いです。
「日本の面影」「荘子」「種の起源」は、近いうちに読みたいです。
■自分がこの作品のPOPを作るとしたら?(最大5行)
自然淘汰、変異、進化の考え方に触れてみませんか?
遺伝子の構造が全く分からない時代に、これだけの考察を提示した
本、本当に凄いです!
■気になった点
・同じ場所で共存するには、他の種と競合しない異なった特徴と
習性を持てばいいのです。
・変異は環境とは無関係に発生します。
現れた変異がたまたま環境に適応し、生きるのに有利の場合自然淘汰
が働き、変異が継承されていくのです。
・環境が変われば、人間は一瞬にして滅びます。