オルテガ『大衆の反逆』 2019年2月 (100分 de 名著)
- NHK出版 (2019年1月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784142230952
感想・レビュー・書評
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まずこれを私に勧めてきた人が超偉そうだったので個人的に第一印象からして最悪な本だったが、まあ中身も普通に偉そうだった。文化や環境から与えられた役割に敬意を払って粛々とこなせって黒人奴隷や小作人に対しても言うつもりなのかな?もともと保守思想と相性が悪いので現状維持に重きを置く人はとことん合わないです。進歩主義のように、刻々とより良い世界に変わっていっていると考えるのは能天気すぎる。けど、進歩がもし向こうからはやってこないということならば皆んなで掴みにいくんだよ。
というかんじでモヤモヤイライラしながら読んだけどそれは思想の違いの話で合って話の展開とか目の付け所は普通に面白いところもあったので読んで良かったと思う(どっちやねん)。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
aさんみなみ節好きすぎる。勝手に私の脳内で音声再生されて笑ってしまった。みなみ節好きすぎる。勝手に私の脳内で音声再生されて笑ってしまった。2021/04/22
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西部邁への傾倒が感動的。そうか中島は西部を継ぐのだな。良き事。「熱狂を疑え」ツイッターなどのTOPに貼っといてもいいくらいだ。
保守思想の簡単マッピングとしても便利。 -
【2回目】オルテガを始めとして、バーク、トクヴィル、西部邁らの大衆批判を収めている。再読したのは、『華氏451度』での高度消費社会批判に接続できないかを検討したかったためである。理性を盲信し、歴史との交流を閉ざした大衆の横暴を暴き立てていると感じた次第。
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非常に重要な示唆があり、心に残る内容であった。
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物事を俯瞰して捉える姿勢、他人の意見を柔軟にとらえるということが、人々(大衆)から失われていると警鐘を鳴らしている。
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基調は悪くないのだが、話が抽象的で大雑把すぎる。ただ、バークやトクヴィルなどを読んでみようという気にはさせられる。
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中島さんの本を読みたくてまずは手始めに。
今の時代のことじゃないの?とオルテガの鋭さに感嘆しっぱなし。 -
100分de名著2月の名著が好評です!
責任を負わず、欲望や権利を主張する「大衆」の誕生を問うオルテガの思想とは? -
「オルテガ『大衆の反逆』」中島岳志著、NHK出版、2019.02.01
117p ¥566 C9498 (2019.03.30読了)(2019.01.27購入)
【目次】
【はじめに】過去の英知とともに生きる
第1回 大衆の時代
第2回 リベラルであること
第3回 死者の民主主義
第4回 「保守」とは何か
☆関連図書(既読)
「ヒンドゥー・ナショナリズム」中島岳志著、中公新書ラクレ、2002.07.25
「ガンディー『獄中からの手紙』」中島岳志著、NHK出版、2017.02.01
商品の説明(amazon)
リベラルな民主主義を支え導く「真の」保守思想とは?
少数意見を認める寛容さや、個人の理性を超えた先達の良識を重んじる真の保守思想こそが、大衆化社会における民主主義の劣化を防ぐ処方箋となる──。利己的な「大衆社会」の暗部をあぶりだし、合意形成の大切さを説いた、いまこそ読み解かれるべき一冊。