NHK宗教の時間 鈴木大拙 願行に生きる 上: その生涯と西田幾多郎との交遊 (NHKシリーズ)
- NHK出版 (2023年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (148ページ)
- / ISBN・EAN: 9784149110691
作品紹介・あらすじ
近代仏教哲学の巨人・鈴木大拙。その生涯と思想をわかりやすく掘り下げる。
国際的な仏教哲学者として知られる鈴木大拙。大乗仏教研究の泰斗が、大拙の「生涯」と「ことば」に主眼をおき、仏教研究者ならではの視点から、その哲学の真髄に迫る。本講座では、鈴木大拙と刎頸の交わりを続けた哲学者・西田幾多郎とのかかわりも、大拙を理解するうえで不可欠な存在として見ていく。
ともすれば難解だとして敬遠されがちな鈴木大拙だが、上巻ではその生涯や人となりをていねいに紹介することで、大拙ならびに西田の思想の本質への手がかりを探る。
「心」をめぐる諸問題が取りざたされるなか、普遍的な価値観の重要性に気づくことのできる教養講座。
はじめに
第一回 大拙の生涯と西田との出会い
第二回 自由への気概 禅に基づく自由論
第三回 釈宗演老師への参禅 アメリカ渡航まで
第四回 衆生無辺誓願度の覚り 大拙と西田 日米間の交流
第五回 浄土教への接近 学習院から大谷大学へ
第六回 戦争への悲嘆 大拙と西田の憂国の思い
感想・レビュー・書評
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スマホアプリの「らくらじV2」で録音予約して聞いています。
ラジオだと、ついつい聞き逃してしまうのですが、聞き逃し放送というのもあって便利です。
講師の竹村先生は、NHKテレビの『日本仏教のあゆみ 信と行』で見ました、仏教がほんとに好きという感じで好感がもてます。東洋大学に竹村さんの授業を聞きに行きたいぐらいです。
まえがきに一行ですが、鈴木大拙の評価には批判的なものがあるという文章がひっかかり、それを調べて私の視野も広がりました。
しかしp130に大谷大学の壮行会で「君たちはこの戦争で決して死んではならん、捕虜になっても良いから生きて帰ってこい」と言って、大変な騒ぎだったとあり、仏教会全体は戦争に加担しても個人レベルでは悩ましかったのだろうと感じました。
鈴木大拙の本は旧仮名遣いで読むのが難しいので、竹村先生の口語での解説はありがたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示