- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150019587
作品紹介・あらすじ
死すべき罪人の名をネットで募り、予告殺人を繰り返す劇場型シリアルキラー〈エウメニデス〉。挑戦状を受け取った刑事・羅飛は事件を食い止めようと奔走するが……果たして命を懸けたゲームの行方は? 本国でシリーズ累計120万部突破の華文ミステリ最高峰
感想・レビュー・書評
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激しい!アツい!めちゃくちゃ面白かったので早く続きが読みたいです。
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三部作の第一部。
法の裁きを逃れた犯罪者を予告した上で次々と殺していくシリアルキラー〈エウメニデス〉と、それを阻止しようと奔走する警察の専従班の対決。18年前に〈エウメニデス〉に恋人を殺された刑事・羅飛は、犯人からの挑戦状を受けとって捜査に加わることとなり‥
面白かった。エンタメ系サスペンスでとにかくスピーディーな展開。基本的に捜査側に感情移入しているが、犯人が警察を出し抜いて犯行を重ねてゆく過程が爽快とも感じられる。単純に警察VS犯人という構図ではなく、終盤になってさまざまな思惑が交差して、第2部への期待が高まる。 -
華文ミステリーは、登場人物の名前を漢字で、把握するのにいつも、少してこずる。読みがね!
ストーリーは、スピード感スケール共に良かった!トリックも、良く考えられていて、楽しく読めた! -
「仕掛けの凝ったミステリー」ドラマで、あまり難しいことを考えずに没入して楽しむことができた。
警察官の死亡事件を解決すべく作られた個性的な専従班メンバーが、過去の事件から引きずられた謎と、次々と発生する予告殺人事件に翻弄されながら、革新へ近づいていく。
決して「仲間同士の団結が解決につれ高まる」ような感動ドラマではなく、どちらかというと「硬派」な感じのメンバー個々の思惑が交錯し、疑心暗鬼を生み出すというドラマ。
時より、メンバーの心理・行動解説を想像してくれる犯罪心理学専門メンバーの慕剣雲や、情報を整理してくれるIT関連エキスパートの曾日華がいてくれて、とても助かった。
わざとじゃないかと疑うほどの主要人物の名前の覚え難さ(もうすべてカタカナでもいいかも)を乗り越えると一気に物語が動き始めるので、あきらめないで読んでよかった。
続編があるようで、邦訳が待ち遠しいこと…… -
一気読み。人物像もしっかり描かれているので感情移入し易かった。内容もとても練り上げられれていたし、殺人方法も凝っていた。展開がスピーディーなのも相まって、緊迫感も半端なかった。映画を観てるような作品だった。犯人を逮捕出来てない、と言う終わり方で(3部作)☆4つ
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最高に面白かった。十八年前の事件と今まさに起こっている事件の関係が少しずつ明らかになるにつれて、登場人物の隠された過去が明らかになる。二段組なので内容も濃く読み応えもあり、読んでいる途中で「これは面白いわ」と思わず独り言を言ってしまうほどだった。こんなに面白い作品が実は2008年に発表されていたというのにも驚き。これからもっともっと華文ミステリーを読んでみたい。
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初めて読む中国ミステリー(華文ミステリー)。英語圏とは違う愛称や敬称はあるけれど、個人的には英語圏の翻訳ミステリーよりかは読みやすかったです。ただ視点が良く変わるので慣れが必要でした。あと後半につれて慕剣雲が優秀に思えなかったです。
それでも構成が好みだったので、続きがある終わり方でしたので続刊も楽しみにしたいと思います。あともっと華文ミステリーを読んでみたいな、と思いました。 -
前日譚となる「邪悪催眠師」が面白かったので、当然こちらも興味を惹かれますよね。サイコキラー+警察小説+本格ミステリーという正にてんこ盛りの内容。凝り過ぎて荒っぽさも目立つ作品だが、力技で押し通すこの感じが何故か嫌いになれない。羅刑事が主役の前日譚とは異なり、今作は群像劇となっているが、神視点で物語を推し進める著者のスタイルにはこの方が適しているのでは。処刑人<エウメニデス>誕生の経緯と彼が引き起こす事件の凄惨さとの間に大きな隔たり(飛躍)があり、動機と行為のバランスが悪過ぎるのはどうしても気になるけれど。