- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150109721
感想・レビュー・書評
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数学のSFということで、難しいかなと思ったが、想像よりはスラスラ読めた。物語としては、数学上の無限という概念を小説にしたもの。無限を見える化して読者に説明していると解釈してもいいかもしれない。映像で見えるわけではないので、見える化といっても、そのイメージは読者に委ねられるのだが、なんとなく見えてくるというのが正確かもしれない。もちろん文字だからこそ表現できる無限という概念はあり、本をアレフ・ヌルページめくったとか、現実世界ではあり得ない行動ができるのも小説ならではだ。そんな数学独特の世界を描写する楽しい作品だった。思った以上に楽しめたので、他の作品も読んでみようと思う。
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読むのがしんどい 読み手を作品が選ぶ
表紙 6点横山 えいじ
展開 4点1980年著作
文章 4点
内容 390点
合計 404点 -
SF小説ですが、なんと題材は数学。
扱われる数学は全てノンフィクションです。
文学的に数学の問題を表現しようという試みに感動しました。
ただし、全てを理解するには時間が必要かもしれません。 -
300 馬場ブコフ
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連続体仮説の出てくるSF小説ということで読んでみたのだが...
主人公は集合論の若手の研究者だが,連続体仮説を考えているうちに身体から魂(?)が抜け出て,空をさまよい,いろいろな冒険(?)をする. その途中では無限ホテルにいってヒルベルトやカントールと会話するなんていうエピソードも出てくる.ただ基本的にナンセンスなことの連続なので,それを楽しめる人にはよいだろうが,私にはおかしくもないし,何が面白いのかよくわからなくて,途中でやめてしまった.縁がなかったとしか言いようがない. -
数学者の白昼夢。どこまでも遠くに行ってしまうけれど、
意外とあっさりと帰ってきてしまう。とりとめはないけれど密度はある、そんな作品です。
激オススメ!初期作品ですが、こんな作品を残せたらもう死んでもいいと思える位の名作。最高!