銀の髪のローワン (ハヤカワ文庫 SF マ 1-15)

  • 早川書房
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本棚登録 : 98
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150110260

作品紹介・あらすじ

「マミイィ!」助けを求める叫びが、惑星アルタイル中に響きわたった。これほどの思念を送れるとは、たいへんな超常能力の持ち主に違いない。惑星政府は発信者の捜索に全力をあげた。そうして救出されたのは、大規模な地滑りで壊滅した鉱山基地でただひとり生き残った少女ローワンだった。卓抜した才能に恵まれた彼女が、超常能力者として、女性として成長してゆくさまを、人気女性作家が情熱あふれる筆致で描く意欲作。

感想・レビュー・書評

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  •  2022,10,27,(Thu)神田、羊頭書房にて購入。

     SF風味のハーレクインロマンス。
     失敗した。『リンの谷のローワン』に題名が似てたので、安易に手に取ったら、女性SF作家を一時期敬遠していた原因の作家さんだった。主人公に魅力がない、ヒーローはチート過ぎるのに主人公の嫌な部分さえ丸抱えにしてくれる、出来過ぎの人物。うーん、これなら映画『ロマンシングストーン』の方がよっぽど面白い。アン・マキャフリィは、苦手と覚えておこう。 

     この後、ル・グインが女性だと気付くまで、女性作家の作品は手に取らなかったっけ。今では、ル・グイン、ビジョルド、マーサ・ウェルズ、アン・レッキーと好きな女性SF作家はいっぱいだ。

  • 図書館から借りました

     SF。サイキッカー、宇宙もの。

     原題は「The Rowan」。

     ローワンは強いサイキック(物語では「タラント」と呼ばれる)を持つ少女。大災害の唯一の生き残りで、そのせいで記憶がかなり失われて、自分の名前もわからない。ローワンとは、災害地の鉱山の名前。
     プライムという、タラントの中で、最も強い地位についた彼女はカリストへ。

     用語や世界観が説明しにくい。
     ともかく、カブトムシみたいな異星人が、デネブに襲来。
     救いを求めてきた別のプライム・ジェフ(デネブにいたのだ、彼は)と一撃で恋に落ちるローワン。(え、なんでそんないきなり。
     なんだかんだで、カブトムシ撃退。
     二人は熱々になり。
     お子様まで作る。
     そして、出産。
     その後、間をあけずに、また妊娠。
     無夜は思った。
    「ははぁ。これは、ラストでローワンが出産に耐えきれなくて死ぬのかなー。ありがちだけど、綺麗な終わり方ではあるよな」(だってページ数的にそうでないと終わらない)
     ところが、予想を裏切り、カブトムシ再び。
     えー、である。
     しかも前回より数が多い大大群。
     無夜は思わず、ページ残数を確認した。
     おいおい、大丈夫かよ?
     いやまあ、大丈夫だったけれど。

     500ページぐらいあり、後半のページが分離している。(15年前の本だし、この厚さでは、綴じが切れたのは当然・・・)
     後半は恋愛物なので、嫌いな人は読みにくいかも。

  • 読みやすいマキャフリイ物 表紙が何とかならないか
    表紙   3点おおやちき
    展開   6点1990年著作
    文章   7点
    内容 640点
    合計 656点

  • ローワン! 彼女とは3回目の邂逅になる。1回目は短編集『塔のなかの姫君』で。タイトルロール『塔のなかの姫君』とは、実はローワンのこと。短編の中では簡単にしか触れられなかった彼女の能力(T-1。プライム!)のことや、彼女がどのように発見されたかなどが描き出された長編がようやく翻訳された。
    2度目の邂逅は洋書。早川文庫の翻訳が待ちきれなくて、原書を買って読み始めてきた……けど、10分の一も読めずに挫折した。英語は苦手だ。

    ともあれ、やはり日本語で読めるのは嬉しい。たとえ訳者が浅羽さんでなくても……goo翻訳みたいに味気ない直訳であっても……むう。
    もう一つ、早川文庫版では気に入らないことがある。表紙絵。イメージをぶっこわすベタ塗り表紙に本屋で茫然。買うかどうか本気で迷った。
    結局、買って即日、カバーは捨てました。そこまで嫌うこともないと思われる向きもあろうが私には無理。勝手に視覚的イメージを与えられるのは真っ平なので。
    しかし、その望みも空しく、おおやちき氏のカバー絵はライアン家シリーズはおろか、姉妹編の「九惑星連盟」シリーズにも受け継がれてしまったのだ。「九惑星」の方では中表紙まで描かれたのには本気で憤慨した。カバーなら捨てれば済むけど、中表紙を捨てるわけにはいかないじゃないかー。

    文句ばかりでレビューになっていない……。
    中身はその後綿綿と続くライアン家シリーズの序章に相応しく、プライムという世にも魅力的で特殊な能力者の世界を過不足なく描き出している。地球プライムのアッカーマンの話やT-3のアフラの存在など、その後に受け継がれていく伏線もいっぱい。
    アン・マキャフリィといえばSF界のハーレクインと呼ばれるくらいロマンス重視の作風なので、今回も、もちろん愛はすべてを救っちゃうわけだが、それを抜きにして世界設定だけでも面白く読めると思う。
    ローワンについては短編で非常に心惹かれていたので、途中の鼻持ちならない女王様ぶりにも辟易せずに読むことが出来たのだけど…初見の人はどうだろう。ローワンを好きになってくれるだろうか。

  • 銀の髪のローワン
    超能力者が世に認められて、社会運営状なくてはならない人たちとなっていて、その中でローワンっていう孤児は一番すごい能力者になって行くって話。大河ロマン系SFハーレクインロマンスともいう

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