オペレーション・アーク 1 セーフホールド戦史 (ハヤカワ文庫 SF) (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-21 セーフホールド戦史)
- 早川書房 (2009年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150117344
感想・レビュー・書評
-
シリーズ第一弾 中世文明でなければいけないのは無理がある
表紙 4点ウスダ ヒロ 矢口 悟訳
展開 5点2007年著作
文章 5点
内容 510点
合計 524点詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スペオペと思いきや、近世風の不思議な世界観。というよりファンタジーかな。
「くせのある発音になってしまった」ということの表現のため、最初は人名が読みずらくつらかったものの、すぐに慣れてすらすら読めるようになった。
1巻ではまだ話が進み始めたばかり。 -
冒頭の地球連邦宇宙艦隊がヶババの大艦隊と戦うシーンは確かにそんな雰囲気である。「ミサイル群を示す何千ものアイコンが画面の一隅をびっしりと埋めつくしたとたん、・・・」なんて、こりゃ壮大な宇宙戦史のプロローグだと思います。然り乍ら、その裏には「オペレーション・アーク」なるものが動いていたのでした。それは惑星セーフホールドでの話。神謁教会が精神的な指導者としてジオンの神聖院から世界を睥睨する。その中で、チャリス王国は神の教えに背きかねないとして危惧されていた。また、その成長ぶりを妬む周辺諸国はチャリスを我がものにしようと画策する。そこに現れたマーリン・アスラウェス。光の山々で修業した聖人と称し、チャリス王国を救うと言うのだが、而して、その実態は如何に。
-
普段あまりSFを読むほうではないのだけれど、今回読んでみた。最初、登場人物が多いのと名前がちょっと変わっていて覚えにくいので読みずらかった。けど、半分過ぎた頃から(設定の説明が終わった頃)面白くなりました。文明の発展を禁じた世界で繰り広げられる政治、宗教の争い。この部分だけ読んだら歴史小説みたいです。今後、中世みたいな世界でテクノロジーをどのように使って社会を導いて行くかが楽しみです。といったところでM.トウェイン「アーサー王宮廷のヤンキー」を連想しました。まさにそんな感じです。