- Amazon.co.jp ・マンガ (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150306434
感想・レビュー・書評
-
青比古に強く惹かれる桂。妖祜の中に入り込んだ透祜は、幽体離脱して鷹野に会いに行くが、その途中で竜に乗るやち王を見る。陰石の真言告で鬼幽の一派に攻撃を仕掛ける青比古だが、結界の門が開き、一派は逃走。青比古は現れた鬼幽にとらえられてしまう一方、気を失った火夷は鷹野たちに介抱され、行動を共にするようになる。
不思議な力を発揮し始める透祜=妖祜。鷹野の背中のこぶも巨大化し、そこから翼が生え始める。鷹野と火夷は真魔那の一族だったのだ。死を悟った鷹野を桂が絶命させようとした瞬間、律尊がこれを救い神名を与え、鷹野は空を飛ぶ能力を得る。
一方、青比古の周りでも那智、透祜=妖祜、鬼幽、比々希ら、それぞれの思いが交錯。妖祜の記憶と葛藤する透祜は、現実逃避から深い眠りについてしまう。元気のよいおねえちゃん、新キャラ黄実花も登場。那智につきまとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
良く練り込まれた世界観。自分の中では、少女漫画が全然気にならず、相当のめり込んでしまった、"BASARA"を彷彿とさせる。これでまだ、折り返し手前。先が楽しみ。
-
おもしろいです。
もちろん、物語もなのですが……。
きのう、「ぼくを探しに」のカケラの話をかいて、今日、この本をよむというのが……。
ここでも、カケラの話がありました。
青比古という登場人物がいて、この人は、とても穏やかな人なのですが、ひとつの疑問にとりつかれている。
それは、簡単にいうと、
「人はどこから来て、どこへ行くのか?」
みたいな問いなのですが、もうその問いに囚われちゃっているんです。
だからといって、その問いに囚われて他人との交流を絶っているかというとそんなことはなくて、その問い故に、世界に対して自分をオープンにしてしまっています。
その彼が、
「おれの魂は、人としての何かが欠けているのだ」
というんです。
彼を理解している那智が、それを聞いて、
「おまえはこの美しい天地と調和できる唯一のヒトかもしれぬ。
その欠けている魂ゆえに…」
というようなことを考えるわけです。
ここでは、欠けていることは、青比古の原動力としてかかれています。
なんか、こういうタイミングって、あるもんだなぁと思います。 -
学生時代に、母親が持っていた単行本を読んでハマり、このハヤカワ文庫版を自費で購入するにあたりました。
神とはなにか、人とはなにか、名の持つ意味、目に見えるもの、目に見えないもの、本当に大切なものは?など、とても考えさせられた物語。
壮大なスケールで、いまだに読み返す本の一冊です。
セリフの一つ一つが印象的です。
今の自分を構成していると言えるくらい影響を受けました。
単なる少女マンガとは一線を画してます。
その第三巻。