さらば愛しき大久保町 (ハヤカワ文庫 JA タ 9-5)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 68
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309015

作品紹介・あらすじ

外遊中のカナコ王女は、明石原人見物のため兵庫県明石市大久保町を訪れた直後に誘拐されてしまった。偶然彼女を救い出したのは、大久保町に住む大学生の芳裕。二人一緒に逃げ出したはいいが、芳裕が王女を遊拐したのだと町中に誤解され…。謎の誘拐犯に王女の侍従や騎士団が加わる追走劇の中、どんどん王女に惹かれていく芳裕。身分違いの恋ははたして実るのか?書き下ろし番外篇付きの大久保町三部作、感動の最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • さらば愛しき大久保町 (ハヤカワ文庫 JA タ 9-5)

  • また大久保町を舞台に書いてくれへんかなぁ…
    寺尾が活躍するトコがまた見たい。

  • 大久保町3部作の最終刊。各巻独立してるので、本巻だけでも読めます。
    96年に電撃文庫で発売された物の加筆修正版。当時の電撃はフリーダムでした。

    作者お得意の真面目に書いた不真面目な話。
    誘拐された王女を地元の少年が救い出す…と書けば真っ当ですが、舞台やキャラの性格が酷い。
    文体もフランクで、地の文が平気で間抜けな登場人物達に駄目出しをします。

    舞台こそ兵庫県明石町大久保町という実在の地名ですが、中身は別物。
    どうしようもないド田舎の無法地域で、オート三輪が走り、朝5時から町内放送が大音響で鳴り響き、
    タコで文字通り溢れかえった水族館があり、住民から(物理的に)畏れられる病院があり…
    そんな町を世間を賑わすカナコ王女が訪問します。日本人みたいな名前だけど外国のお姫様です。
    従者の名も山口とか河合とかで、みんな日本語を喋りますが外国人です。

    お姫様は開始3ページ目で誘拐されます。
    見知らぬ男達に「はい車に乗ってね」くらいの感じで誘われて、ひょいひょい付いていきます。
    従者達は一連をボーッと眺めていながら、一時間経ってようやく誘拐されたと気付くくらい間抜けです。
    万事こんな感じで進行。人によっては馬鹿にされてると感じるでしょうが、はまると妙な中毒性があります。
    頭を空っぽにして読んでみてください。

    好きなシリーズですが、本巻は主人公の性格が合わず、★3個。

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著者プロフィール

田中哲弥 1963年神戸市生まれ。関西学院大学卒。文学修士。大学在学中の1984年に星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。放送作家、コピーライターなどを経て、1993年『大久保町の決闘』(電撃文庫のちハヤカワ文庫)で長編デビュー。主な作品に『鈴狐騒動変化城』(福音館書店)、『やみなべの陰謀』(ハヤカワ文庫)など。

「2021年 『オイモはときどきいなくなる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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