勅任艦長への航海 下 (ハヤカワ文庫 NV オ 4-4 英国海軍の雄ジャック・オーブリー)
- 早川書房 (2003年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150410377
感想・レビュー・書評
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人間関係にハラハラドキドキするシリーズだということを実感しました。
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英国海軍の雄ジャック・ォーブリー・シリーズの第二段が発売されています。作者のパトリック・オブライアンは1970年にこのシリーズ第1作を発表し2000年に没するまで20巻を書き上げている。この我が国での翻訳本は、既に「新鋭艦長、戦乱の海へ/上・下」が発刊されており、今回の「勅任艦長への航海/上・下」が第2段となる。作品の舞台は1802年。英国は下時の平和な日々を迎えるが、ヨーロッパ征服をもくろむナポレオンの野望を阻止するため再び宣
戦を布告する。それ以上は読んでのお楽しみ・・・。としましょう。
(オーブリー艦長は下巻の最後に素晴らしいフツゲート艦を指揮するのです) -
何ヶ月かかったろう。毎夜3ペ-ジくらいづつ読むのだからあらすじをつかんでない。また、著者の書き方も支離滅裂っぽい書き方で、場面が急に変わったりするものだから、夢物語のような感じ。ともあれ、映画化されたそうだから、優秀なんでしょうな。図鑑のように、フリゲ-ト艦概念図、甲板見取り図、帆装各種、末尾に海事用語覚え書が付随してあるのが、秀逸。帆船がよくわかります。
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2巻目後半。ジャックのふらふらぶり(海上ではもちろん違いますが)に比べ、スティーブンが妙にかっこいい。
一見風采の上がらない、それどころかとんでもない格好や素っ頓狂な行いをするくせに、ピストルや剣の腕前がピカ一だったり、政府上層部とも懇意の裏の顔を持っていたり、と魅力炸裂です。
自分の恋心を冷静に分析しておきながら、実際にはコントロールできていないのもおかしみを誘います。