ワン・デイ〈下〉 (ハヤカワ文庫 NV ニ 1-2)

  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150412586

感想・レビュー・書評

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  • 映画がよかったので、原作も読みたくなった。
    大切な人だから、失いたくないから、続けてきた二人の関係性を、ある日を通して見せていく構成もおもしろい。傍にいてくれる人の存在の大きさに気づく。切ないけれど、希望もある。今を生きることを強く感じることができるそんな作品。
    【2016.11】

  • 後半、怒涛でした。
    最後の3度の記念日と出会いの回想はやばいです。泣きます。

    35歳
    デクスター 失業。カラムの会社で働き出す。子育て開始。
    シルヴィー、カラムと不倫
    36歳 パリで再会、より戻る。
    エマ 1作目出版。
    デクスター 離婚。 カラムに寝取られる。

    37歳 ロンドンで半同棲。
    エマ 作家として成功。
    デクスター カフェ始める。シルヴィーカラムと危機。

    38歳 二人で旅行、結婚する。

    39歳 不妊で揉める
    エマ 自転車事故で亡くなる。

    40歳 デクスター 自暴自棄。シルヴィーと父さんに救われる。

    41歳
    デクスター マディといい感じに。エマの遺品整理。

    42歳
    デクスター ジャスミンを連れてエマと思い出のエディンバラへ。

    最後、2人が出会った1988年7月15日の思い出が綴られる。


    泣く。

  • 後半は本当に一気に読んだ。
    16年目?あたりで、あれこれどうなるんだ?とちらっと頭をかすめて、
    そこから一気。そしてラストはかなりぐっと来た。胸がしめつけられるかんじ。

    恋愛ものはいつもにやにやしながら読んでしまうのだが、これはよかったなぁ。
    映画もみてみたいな。

    翻訳の本は少し苦手だけど笑

  • エマとデクスターにとっての1988年7月15日のように、人生の方向性を決めてしまうのはたった1日なんだなぁと再確認した。最終章は泣いた。

  • まさか、こんな結末のストーリーだとは。。


    下巻は夢を形にしていくエマと、退屈で平穏な幸せに気付いていくデックス。
    30代に突入した2人はより複雑に絡み合ったいろんな思いや、理想と現実の不一致、それでも訪れる小さな幸せに一喜一憂します。
    デックスには結婚と子供の誕生という大きな幸せが訪れますが、その後すぐに離婚。
    寂しくて辛くてたまらないとき、結局エマを頼って訪れたパリで、ようやく2人の人生が重なり合います。
    ここはもう本当に、読んでるこっちとしても「やっとか!!」という満足感でいっぱいでした。

    今までお互いに様々なパートナーと出会い、いろんな仕事をして、周囲の人間関係も変わって。
    それでも相手を特別に思ってきたエマとデックスが、ようやくお互いを恋人として認め合った瞬間。
    ストーリーとしてはとても感動的だけど、実際にそういうことが起こったらどうなんだろう?と考えてしまいました。
    私にも長年付き合いのある男友達というのはいますが、その相手ともし今更になって恋人になったとしたら・・・。
    今まで見せてきた「友人」の自分と、恋人にみせる自分は別だから、きっと照れ臭くて悔しくてすぐには素直になれないんだろうな。
    そう思って読むと、デックスと付き合ってからのエマのつんけんした物言いや態度も納得がいきます。
    それも今まで自分の足で立って生活してきた30代半ばの女性なら余計に、ですよね。

    短い幸せな時間を経て、ラストは衝撃かつ悲しい終わり方でした。
    単純にハッピーエンドを期待していたので、ちょっと残念。
    2人がくっつくまではあんなに長かったのに、幸せな生活はこんなに短いの?というのは、感動ものラブストーリーにありがちな展開ではありますが。
    悲劇は好きじゃないので個人的にはちょっとがっかりです。

    ただ本当に最後に、エマとデックスの出会った日の回想があるのですが、ここでのエマの未来への希望に満ちた心中に胸を打たれました。
    大学を卒業し、これから始まる長いストーリーの第一歩。
    その後にエマに訪れる辛い納戸での生活や、失恋や不倫やその他色々の物悲しい日々を知っているだけに切なくもあるのですが、
    22歳のエマが抱いている地に足の着いた展望、希望、野望がとてもエマらしかったです。
    私の胸にもすとんと降りてきて、ああ未来って、将来ってそういうものだよなぁ、と。
    辛い事があるのは当たり前、でも今からそれを憂いても意味はないし、未来を歩くのは自分自身だし、明るい未来を思い描いて努力するほうがずっと素敵じゃない?
    ロンドンの町並みに差し込む金色の朝日に照らされて、まるで自分自身も光り輝いているような気分にさせてくれました。


    私もエマに倣って小さなことから変えていきたい、そう思えるラストでした。

  • 2012.12.31

  • 大人が読んでちょうど良いラブストーリー。妙にリアル。大人にお勧め。

  • 2012/09/09
    毎年同じ日だけを切り取って描くというスタイルがそもそも素敵。
    たった一日なのに、2人の20年近い年月がちゃんと描かれてて、それでいて読者が残りの364日を空想する余白がたっぷりあるのもいい。
    最終章がとにかく良かった。

  • 映画も良くできていたし、「くどく」なくて良い作家だと思う。 他の作品も読んでみたい。時代感の描写がとても上手い。

  • 人生には何が起こるかわからないが、いつでもそのときの自分と向かい合うことは大切ね。

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