- Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150414825
作品紹介・あらすじ
ストックホルムの高級マンションで夫と娘と暮らすフェイ。幸福に見えた生活は夫の束縛により崩れ去り、彼女はある復讐に乗り出す
感想・レビュー・書評
-
かなり強烈なインパクト。なかなか書けるもんじゃない。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エリカ&パトリックシリーズが好きで、発売を楽しみにしていた本。
ドロドロした展開だがテンポが良くて夢中で読んだ。
作者はエリカやフェイのような強く逞しい女性を描くのが上手で、読んでいて気持ちがいい。
ドラマ化したら面白そう。 -
カミラ・レックバリが昼ドラを書いた!
虐げられたヒロインが、リベンジのために立ち上がる。
のし上がる!
体をはったエロシーンも充実だ!
フェイ・アーデルハイム、これは彼女の物語だ。
それが3部構成で描かれる。
第1部 昭和の「耐える主婦」
第2部 バブルのキャリア系
第3部 総仕上げ
乱暴だがこんな感じだ。
そして、申し訳ない、私は第1部は飛ばし読みをした。
虐げられているフェイの、虐げられっぷりが――虐げられることをよしとするようなフェイが、いじいじしてたまらなかったのだ。
なぜフェイという名になったか、どんな生い立ちだったのか、結婚相手とはいつ出会って、どんな結婚生活だったのかが、第1部で描かれるので、すべてを飛ばすわけにはいかないのだが。
第2部でようやく転調して、読めるものにはなった。
ほっとしたが、しかし、このビジネスプランはいかがなものかと疑問点はいくらでも湧く。
第3部は――総仕上げである。
カミラ・レックバリといえば、エリカ&パトリックシリーズだ。
『氷姫』から始まって、2021年現在10巻まで続いている人気のシリーズである。
あの人気シリーズのカミラ・レックバリが! と言いたいが、しかし、この本はエリカ&パトリックのことは忘れて読むのがいいだろう。
あのシリーズとは毛色のちがう、昼ドラなのだ。
ソープ・オペラと言うべきか。
2019年の談によると、カミラ・レックバリは、ソープ・オペラが大好きらしい。
自分で作りたいほど好きだというのだ。
そこに、彼女が執筆の大きなテーマとしているスウェーデン社会の病巣、根深い家庭内暴力を入れたのだ。
これがスウェーデンでは大いに受けて、『黄金の檻』は2019年もっとも売れた本となったらしい。
さらには、この続編が2020年3月に出されている。
人気だ。
しかし、私の好みから言えば、私の読みたいカミラ・レックバリではなかった。
けれども、あとがきには嬉しいことがかかれていた。
カミラ・レックバリは、2022年3月までに、エリカ・パトリック・シリーズの新作を仕上げる計画だというのだ。
ひゃっほう!
第10巻『魔女』が最終巻ではないかと思う人が少なくなかっただろうが、そんなことはなかった!
日本語に訳されて出されるまでに、どれくらいかかるだろうか?
ジリジリしながら、私はこれを楽しみに待つ。