ジャズ―トニ・モリスン・セレクション (ハヤカワepi文庫)

  • 早川書房
3.40
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本棚登録 : 106
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151200595

作品紹介・あらすじ

1920年代の冬のある日、男が若い女を撃ち殺した。女は男の愛人だった。男の妻は女を激しく憎み、柩のなかの死者の顔に切りかかった。しかし、妻は次第に死んだ愛人のことを知りたいと思いはじめる。都会に暮らす男女のなかに生き続ける、時をさかのぼる憧憬と呪縛。過去、現在、未来を自由自在に往来しながら、饒舌な謎の語り手によって、事件の背景が明らかにされていく。ノーベル賞作家が卓越した筆致で描き出す衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • 作品紹介にもあるが、化粧品のセールスマンをやっているジョートレイスが、恋に落ちたドーカスを射殺してしまう。ドーカスの葬式の日にトレイスの妻ヴァイオレットがナイフで切りつける。トレイスは親が赤ん坊を捨てた孤児、ドーカスは暴動で両親が殺されている、ヴァイオレットは、母親のローズディアが井戸に自殺している過去をもつ。登場人物のつらい過去を背景に、お互いの愛を正常に育むことができない。読めば読むほど味わい深い、何度も読み返したい一冊。

  • 色の描写が多く、絵を描きたくなる。

    2021.1.9

  • "Jazz"と言うタイトルだけで読んでみることにしたが、読めない。
    内容がジャズに関した事ではなく、ジャズをプレイする様に書かれている文は散文詩のようだ。

  • ピュリッツァー賞、ノーベル文学賞受賞作家の作品。自他共に認める本読みではあるもののやはり名作や文学賞受賞作などの重厚な作品は読み込む力が無く不完全燃焼するばかり。ところどころ理解の片りんのような感触を得ておお!とすがる気持ちになりつつも、読みながら眠くなりながら筋を見失いながらテーマを思い出してなんとか読み終わりました。読みこなすのにそもそも教養が足りない感じがして、残念。

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著者プロフィール

1931-2019。アメリカ合衆国の作家。小説に、『青い眼がほしい』(1970)、『スーラ』(1973)、『ビラヴド』(1987)、『ジャズ』(1992)、『ホーム』(2012)など。彼女の長編小説はすべて日本語に翻訳されている。絵本に、スレイド・モリスンとの共著『子どもたちに自由を!』(1999、長田弘訳、みすず書房、2002)『どっちの勝ち?』(2007、鵜殿えりか・小泉泉訳、みすず書房、2020)、『いじわるな人たちの本』(2002)、『ピーナッツバター・ファッジ』(2009)、『小さい雲と風の女神』(2010)、『カメかウサギか』(2010)、『ほんをひらいて』(2014、さくまゆみこ訳、ほるぷ出版、2014)など。写真絵本『忘れないで――学校統合への道』(2004)はモリスンの単著。ノーベル文学賞(1993)のほかに、全米批評家協会賞、ピュリツァー賞、大統領自由勲章など数々の賞を受賞。プリンストン大学などで教鞭をとった。

「2020年 『どっちの勝ち?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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