紐と十字架 (ハヤカワミステリ文庫)

  • 早川書房
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本棚登録 : 107
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151755019

感想・レビュー・書評

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  • 独身時代、会社の近くにあった図書館に通い詰め、読んだシリーズ。ハードボイルドではないんですが、主人公の不器用さがなんとなく好きです。軍隊でのシーンはひどいなと思いました。そりゃトラウマになりますよ。昔は夢中になって読んだんだけど…いまはちょっとキツイなぁ…こういうの大好きだった時期があったんです。

  • リーバス警部シリーズの名前だけは聞いたことがあったので、まあ読むなら1作目からだろうと購入。
    イギリスミステリーだけどアメリカのハードボイルド系。
    聞くべきことを聞いたら犯人はわかるのだけど、結構な迫力。
    リーバス本人はもちろん、彼を取り巻く人々のその後についても沢山不安の種を残したまま終わるので、次が読みたいと思うのだけど、それについて書かれているのかなあ。

  • リーバスの入り組んだように見えて純粋、可愛げある抑制ぶりの効いたキャラクターは私好み。
    過去から受けた大きな傷を負いながら自分を責め続けて暮らすリーバスが祈りを心の片隅にひっかけ続けている姿はなんとも切ないです。
    神は俺を痛めつけるとぼやくリーバスですが、神は、娘の誘拐、過去を思い出す苦痛、そして対決をリーバスに用意しており、それをやり遂げたリーバスは少なくとも過去の傷口を再治療することが出来たであろうし、つまるところ神はリーバスの望みを叶えてくれたのだと思うと感動とも何ともつかない読後感に襲われました。

  • 長過ぎず、読みやすい、面白い。シリーズを読もうと思う。

  • 何冊かリーバス警部シリーズを読んだことがありました。
    すごく面白かったので、こりゃ~最初から読まなきゃダメでしょ!とたまたまハヤカワ文庫から出したこともあり読みました。
    このシリーズ、ハヤカワ・ミステリで出ています。あんまり好きじゃないんですよね~私は。
    やっぱり1作目ですね~。文体とかが全然違うように思えました。
    それもそのはず、1作目は1987年に書かれた作品なんです。リーバス警部自体が若い!っていう感じです(笑)。もっと社会派だとも思っていたんです。
    だからといって1作目を非難しているわけではありません。
    よがっだぁ~~!あまり馴染みのないエジンバラのことや陸軍特殊空挺部隊の話など興味は尽きなく、この作品の犯人や動機などなんだかやるせないというか、人生の不条理さが関わり切ないんです。
    著者イラン・ランキンはシリーズではあるけれど、一話完結にしているからどこから読んでもいい、とおっしゃってはいますが、ミステリファンといたしましてはやっぱ順番通り読まないとね~、気がすみません(やっかいな性分だわ~海外暮らしなのに!)。
    早く文庫化が進んだらいいなぁ~。

  • 念願のリーバス警部第1作を読んだ!
    弟が麻薬がらみで捕まることはその後の本から知っていたけれど、リーバスの過去がいろいろと明らかになって、いろいろと腑に落ちる。いくら過去が辛かったからって、あれだけヒントが届いていながら、ゴードンのことを思い出していながら、犯人の当たりをつけられなかったことは、不思議なんだけど。そしてこのときもサマンサは巻き添えになっていたわけで、それがゆくゆくの進路を決めたっていう心理的なものはちょっとまだ謎。犯罪に巻き込まれる前は、リーバスにわりと好意的な様子だったのになあ。ジルとの関係、初めはこんなにジルが惹かれていたとは驚き! 
    これがシリーズになることは決まっていなかった作品。その後のリーバスのあれやこれやの片鱗を見られたり、変化の前を見られたりと、感慨深かった。
    結局、リーバスシリーズは、犯罪そのものはもちろん、リーバスの変化、周りの人達の変化を追うだけでも十分面白いということがよくわかった。

  • 何冊かリーバス警部シリーズを読んだことがありました。すごく面白かったので、こりゃ~最初から読まなきゃダメでしょ!とたまたまハヤカワ文庫から出したこともあり読みました。このシリーズ、ハヤカワ・ミステリで出ています。あんまり好きじゃないんですよね~私は。
    やっぱり1作目ですね~。文体とかが全然違うように思えました。それもそのはず、1作目は1987年に書かれた作品なんです。リーバス警部自体が若い!っていう感じです(笑)。もっと社会派だとも思っていたんです。
    だからといって1作目を非難しているわけではありません。よがっだぁ~~!あまり馴染みのないエジンバラのことや陸軍特殊空挺部隊の話など興味は尽きなく、この作品の犯人や動機などなんだかやるせないというか、人生の不条理さが関わり切ないんです。
    著者イラン・ランキンはシリーズではあるけれど、一話完結にしているからどこから読んでもいい、とおっしゃってはいますが、ミステリファンといたしましてはやっぱ順番通り読まないとね~、気がすみません(やっかいな性分だわ~海外暮らしなのに!)。早く文庫化が進んだらいいなぁ~。

  • 訳者が上手いのか、そもそもの文章が良質なのか。
    無駄な饒舌も単調な解説臭さもなく登場人物の肉付けがされていく。

    犯人は見えている。
    犯人が「見つけてくれ」と叫んでいる。
    しかるべき結末へと、落し込んでいく作者の手腕が見事。

    コインの裏と表。
    背を向けながら別ち難い、血の繋がる兄弟と血を繋げた親友の、物語。

  •  これは本当に面白い。間違いなくページ・ターナーな1冊。

     翻訳ものにありがちな、のっぺらさがない。翻訳というフィルターを経ても、登場人物がきちんと際立っている。しかも、それぞれに味がある。満ち足りました。

     日本では「新宿鮫」シリーズみたいな感じかな。

  • 市立図書館で発見

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