現代短篇の名手たち8 夜の冒険 (ハヤカワ・ミステリ文庫) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ケ 5-8 現代短篇の名手たち 8)
- 早川書房 (2010年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (527ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151782589
作品紹介・あらすじ
神父は、その谷にただ一人で住んでいた。若者たちを皮切りに、古くからの住人たちは次々と谷を出ていき、村はすっかり寂れてしまった。今や住民と呼べるのは彼だけなのだ。それでも神父は、毎朝鐘を鳴らし、教会を守っている。そこへ…過疎の村で起こった奇妙な事件を描く「静かに鐘の鳴る谷」をはじめ、極北の荒野で、夜中の港町で、異郷の小さな町で、次々起こる20の事件。名手中の名手が贈るサスペンスフルな傑作集。
感想・レビュー・書評
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※図書館
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図書館。
ホックの短編集。こっちは持っていなかった。やはり文章が上手いのか、止まらなくなる。落ちはそこそこ読めるが、それはどうでも良い。ちょっと無理のある落ちもあるが。 -
完成度の非常に高い上質なミステリ短編集。
存じ上げなかったのですが、
これを機に他の作品も読んでみたく。
お気に入りは「夜の映画祭」(渋い!!カッコいい!!)
「くされ縁」「二度目のチャンス」。
「大物中の大物」はちょっと星新一ぽくてなお好き。 -
「エドワード・D・ホックは2008年1月17日にニューヨーク州ロチェスターの自宅で心臓発作のために亡くなるまで、950篇以上の短編小説を発表した。ミステリ業界において短編小説の執筆だけで生計を立てていたのは、ホックだけだった。ホックが亡くなった今では、誰もいない」(ミステリ研究家・木村仁良、巻末解説より引用)。
アンリ・ジャイエが丹精した極上の「エシェゾー」の如き味わいのミステリー。必読のアンソロジーである。 -
落ちのある話ばかりで、話として完成しすぎていて、ものたりない印象を受ける。余白というか余韻が感じられなかったので、2回読むことはないと思う。
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ニック・ヴェルヴェットやサム・ホーソーンのシリーズは読んでいたのですが、これはノン・シリーズのホック短編集です。でも期待に違わず面白かったです。短くても内容の濃い物語や、ラストの落とし方のうまさなど、堪能しました。