- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152081711
作品紹介・あらすじ
この子はまるで幽霊みたいだ-私立のクリニックを辞め、ふたたび教育の現場、小学校の情緒障害児クラスの教師となったトリイにとって、八歳の少女ジェイディはいままで出会ったどの子より不可解だった。周りが何をやっても、ジェイディは顔色ひとつ変えず、だれとも一言も話さない。まったくの無反応なのだ。何よりもトリイを驚かせたのは、その病的な姿勢だった。体をほとんど二つに折りまげ、上目づかいにこちらを見上げる姿は異様なほどだった。だが、ある日トリイは偶然の機会に、まっすぐに立つジェイディの姿を目撃する。あの異様な姿勢は、口に出せない問題をかかえる少女の、助けを求める悲痛な叫びなのか?つぎつぎと予期せぬ反応を見せはじめたジェイディが、少しずつ心を開いて語りだしたのは、陰惨な性的虐待をくりかえす忌わしいカルト集団の存在だった!相談する相手もない孤独と不安のなかで、自信を失ったトリイは真実をつきとめ、ジェイディを救うことができるのだろうか?情緒障害児との心の交流を綴り、読者の圧倒的な支持を得てきた著者の、新たな衝撃と戦慄に満ちたノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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トリイ・ヘイデンさんにハマっていた高校生の時に読んだという記録。
もう20年以上も前なのに、ノンフィクションなので、現実世界の残酷さエグさに恐怖と絶望を覚えたその感覚は忘れていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すごいところに介入したんだなあ。
教育者としては、たぶん日本なら、なかなか介入できない、する勇気のある人がいるだろうか?と思うほどの。
そして、トリイに話したジェイディの勇気。偉い。尊敬するほんと。
真相はわからないけど、とにかくジェイディたちがその後虐待なく過ごせたらしいことので、本当によかった。
一連のトリイの行動にも尊敬。
悩みながらも、いい方向にいってよかったと。
クリニックを出て教室にもどったことの気持ちの整理をしているくだりも、
とてもすてきだなと思った。
いまトリイさんの著作を、どっぷりはまって、一つずつ読んでるけど、
この作品はきつかった。しんどかった。内容が。トリイ節でも。 -
ノンフィクション・・・、何だけどホラーとミステリーの要素がある。
メインの登場人物の女の子が悪魔崇拝の犠牲になったという嫌疑から、物語が動き始める。
他のトリイ作品に比べてホラー要素が強い作品なので、若干注意です! -
内容(「BOOK」データベースより)
この子はまるで幽霊みたいだ―私立のクリニックを辞め、ふたたび教育の現場、小学校の情緒障害児クラスの教師となったトリイにとって、八歳の少女ジェイディはいままで出会ったどの子より不可解だった。周りが何をやっても、ジェイディは顔色ひとつ変えず、だれとも一言も話さない。まったくの無反応なのだ。何よりもトリイを驚かせたのは、その病的な姿勢だった。体をほとんど二つに折りまげ、上目づかいにこちらを見上げる姿は異様なほどだった。だが、ある日トリイは偶然の機会に、まっすぐに立つジェイディの姿を目撃する。あの異様な姿勢は、口に出せない問題をかかえる少女の、助けを求める悲痛な叫びなのか?つぎつぎと予期せぬ反応を見せはじめたジェイディが、少しずつ心を開いて語りだしたのは、陰惨な性的虐待をくりかえす忌わしいカルト集団の存在だった!相談する相手もない孤独と不安のなかで、自信を失ったトリイは真実をつきとめ、ジェイディを救うことができるのだろうか?情緒障害児との心の交流を綴り、読者の圧倒的な支持を得てきた著者の、新たな衝撃と戦慄に満ちたノンフィクション。 -
いまとちゅうだけど、、
まず、うまれてきた環境がまずい、、自分だってあの状況で生まれてきたらどうしようもできない。
これから楽しみ、、気持ちの変化があるのだろうか、、そうはおもえないけど、、 -
怖いです。トリイが教師として最後に受け持ったクラスでの作品のようです。
選択的無言症として出てくる、体を二つ折りになるくらい傾けて歩く女の子。どうしてそんな格好をしているのか聞くと 「わたしの中身がこぼれおちないようにだよ …」 -
現実は本当に恐ろしい。