- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152087294
作品紹介・あらすじ
中堅ミステリ作家・左創作は、文章からそれを書いた人間をプロファイルする文章探偵である。彼は、審査を務める新人賞に応募された作品の中に、自分が講師をしている創作講座の生徒のものらしき作品を発見する。しかしその作品内容に酷似した殺人事件が起こり、左は文章プロファイリングを開始する。真実を述べているのは誰なのか?謎が謎を呼ぶ、不可解な展開!妙手、草上仁がしかける本格ミステリ。
感想・レビュー・書評
-
38866
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイデアはおもしろいと思うんだけど、こんなに誤植しないだろ!と突っ込みたくなる。漢字や打ち間違いって、さすがに提出前にチェックくらいするのでは・・・。
-
書かれた文章からホームズばりに著者の性別、職業、趣味etc.を言い当てる。それが文章探偵…中堅作家の左は小説講座のアルバイト講師をしている。受講生たちの作品に批評と最近、彼に仏文学を下敷きにした不可解な脅迫状が届くようになった。別居中の妻からの葉書も届く。そのうえミステリ新人賞の応募原稿にそっくりのバラバラ殺人事件が起こった。「文章探偵」を自称する左は、原稿に表れた文章の癖を拾い集め、真犯人を探す。多すぎる伏線に翻弄され、解決は力でねじふせられてしまった。アラ探しにも見える手法は、作品本体の誤変換や誤植を許さない点で作り手に非常な労力を要求する。鍵が多すぎるので一つくらいは破綻しても推理に支障はない。しかし、狂いがあるとそこで緊張感が途切れてしまうように思った。この作品では言葉の緻密さが特徴である。地の文でも「間、髪をいれず」とわざわざ”、”を入れるところなど実に凝っている。結末を知ったうえでもう一度読みたいミステリである。
-
小説講座の講師を勤める主人公が、生徒が書いた作品に沿って、行われていく殺人の真相を暴くミステリー。
受講生それぞれの表現の癖や、誤字、脱字から、その殺人予告の小説を書いたのはいったい誰なのか?
コンセプトは面白いと思って、手に取ったが、同じフレーズが何度も繰り返されて、半分も過ぎないうちに飽きてきた。
しかも、自らを「文章探偵」を言い切ってしまう主人公の頭の悪さにもがっかり。
「数学的帰納の殺人」で裏切られたので、リベンジの意味で草上作品を読んでみたが、もう懲り懲り・・・ -
ロジカルだし(?)面白く読めた。ちょっと、複雑かな。少しこんがらがった。ぶっ通しで読ま(め)なかったからかも。
-
<font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152087293/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/4152087293.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="文章探偵"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4152087293/yorimichikan-22" target="_blank"> 文章探偵</a><br>草上 仁 (2006/05)<br>早川書房<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152087293/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
<blockquote><p><strong>中堅ミステリ作家・左創作は、文章からそれを書いた人間をプロファイルする文章探偵である。彼は、審査を務める新人賞に応募された作品の中に、自分が講師をしている創作講座の生徒のものらしき作品を発見する。しかしその作品内容に酷似した殺人事件が起こり、左は文章プロファイリングを開始する。真実を述べているのは誰なのか?謎が謎を呼ぶ、不可解な展開!妙手、草上仁がしかける本格ミステリ。</strong></p></blockquote>
着想と趣向に惹かれて手にした一冊。
文章の書き方、単語の選び方、漢字と送り仮名、誤字、言葉の誤用、ワープロの入力法、推測変換の仕方。 そんな個人が普段意識せずに書き出す文章から 細かいことを推測してゆくのが文章探偵である。 物語は、文章探偵である中堅作家・左創作が語り手となって進む。
『ザ・ノベル講座』の受講生の提出作品を手がかりに 執筆者を推理するくだりなどは なかなか興味深く、自分の書き癖と併せて愉しんだ。 ストーリーもまあ愉しめたのだが、やはり少なからず反則なのでは?という感は否めなくて、その分興が削がれた気はする。</font> -
主人公はカルチャースクールで講師を務める中堅作家。
文章の癖(言葉の選び方、誤字脱字など)から書いた人を当てる文章探偵術を駆使して、自身が巻き込まれた事件を解こうとします。
SF作家の初のミステリ作品。
まぁまぁ面白かったです。
でもなんとなくアンフェアな感じがしないでもない……。
カバーデザイン / 岩郷 重力+WONDER WORKZ。
フォーマットデザイン / 多田 進