猿駅,初恋 (想像力の文学)

著者 :
  • 早川書房
3.43
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本棚登録 : 91
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090133

作品紹介・あらすじ

無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿だった-母への想いを猿の群れに昇華させた「猿駅」、とある村の儀式を通して白い肌の記憶を回想する「初恋」、そして知性化猿ショウちゃんと女子高生・静枝の逃避行を描く幻の未発表中篇「猿はあけぼの」まで十篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • ああ気持ち悪かった。

  • どちらかというとホラー寄りの短編集。ただ、こういうタイプの作品集でも、やっぱり田中哲弥の良さは奥から響いてくる叙情性だと思う。『初恋』、『猿はあけぼの』が特に好き。

  • 外れのない短編集!
    エログロってまとめたくないけれど、強いて言うなら切なくて過激なエロと幻想的なのに濃厚なグロ。生々しさが薄くてもすごく好きです。
    とにかくグロくて、グロいのにすがすがしい。
    音が聞こえてきそうなぐっちゃぐちゃのグロ。狂ってるのに官能的なエロ。論理的に表せないこの感覚がとてもいい。
    後味よく終われるしひとつの話が短くて読みやすいのでおすすめです。

  • エロ・グロ・ナンセンスのオンパレード。悪夢と妄想が入り混じったかのような不条理な世界が愉しい。二つの表題作「猿駅」と「初恋」のグロ切なさも良いけど、「ハイマール祭」や「ゲロメさん」のばかばかしさも素晴らしい。

    • うろぐぐさん
      猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿…フルーツ牛。ゲロメさん、吐きそうになって途中でやめたw
      猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿猿…フルーツ牛。ゲロメさん、吐きそうになって途中でやめたw
      2012/07/11
  • グロい・・・

  • 夢を見ていたと思っていたそれこそが夢だった、みたいな、途中で足元をひょんと掬われる瞬間のある「猿駅」「初恋」「雨」「遠き鼻血の果て」は溜息もの。それ以外の話も基本的に奇抜で面白いんだけど、展開がいまいち地味というか、こういうファンタジー小説に関してはもっと、もっと私を裏切って!っていうマゾの構えで読むことが多いので少々の物足りなさがあった。ただし「げろめさん」は開始四行で読み止めたからどうか知らんけど…うう、思い出しただけで吐き気する…。

  • [ 内容 ]
    無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿だった―母への想いを猿の群れに昇華させた「猿駅」、とある村の儀式を通して白い肌の記憶を回想する「初恋」、そして知性化猿ショウちゃんと女子高生・静枝の逃避行を描く幻の未発表中篇「猿はあけぼの」まで十篇を収録。

    [ 目次 ]


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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • グロく、そして少々エロい物語がつまった短編集。
    往年の筒井康隆を思わせるドタバタも加味されていて、最近刊行されたのに、どこか懐かしさを感じる。ひょっとするとオマージュ作品なのではないか。
    どの作品も徹底した「非リアル」が貫かれ、純粋に小説(ウソ話)を楽しみたい場合にはオススメ。昨年のベストSFにランキングされているようだが、典型的なSF的設定はとくに存在しない。

    個人的には、巻末の「猿はあけぼの」が良かったかな。

  • グロ7割。エロ2割。その他1割。

    ひたすら連続的に続くグロを描いたり、

    その一方で奇想なエロを描いたり、

    はたまた純ラノベを描いたり、

    忙しい。

    これらの共通点は、「テーマの奇抜性」。

    秀逸すぎるテーマ、多し。

    はまるわー、これ。

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著者プロフィール

田中哲弥 1963年神戸市生まれ。関西学院大学卒。文学修士。大学在学中の1984年に星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。放送作家、コピーライターなどを経て、1993年『大久保町の決闘』(電撃文庫のちハヤカワ文庫)で長編デビュー。主な作品に『鈴狐騒動変化城』(福音館書店)、『やみなべの陰謀』(ハヤカワ文庫)など。

「2021年 『オイモはときどきいなくなる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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