- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152090133
作品紹介・あらすじ
無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿だった-母への想いを猿の群れに昇華させた「猿駅」、とある村の儀式を通して白い肌の記憶を回想する「初恋」、そして知性化猿ショウちゃんと女子高生・静枝の逃避行を描く幻の未発表中篇「猿はあけぼの」まで十篇を収録。
感想・レビュー・書評
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ああ気持ち悪かった。
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どちらかというとホラー寄りの短編集。ただ、こういうタイプの作品集でも、やっぱり田中哲弥の良さは奥から響いてくる叙情性だと思う。『初恋』、『猿はあけぼの』が特に好き。
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エロ・グロ・ナンセンスのオンパレード。悪夢と妄想が入り混じったかのような不条理な世界が愉しい。二つの表題作「猿駅」と「初恋」のグロ切なさも良いけど、「ハイマール祭」や「ゲロメさん」のばかばかしさも素晴らしい。
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2012/07/11
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グロい・・・
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夢を見ていたと思っていたそれこそが夢だった、みたいな、途中で足元をひょんと掬われる瞬間のある「猿駅」「初恋」「雨」「遠き鼻血の果て」は溜息もの。それ以外の話も基本的に奇抜で面白いんだけど、展開がいまいち地味というか、こういうファンタジー小説に関してはもっと、もっと私を裏切って!っていうマゾの構えで読むことが多いので少々の物足りなさがあった。ただし「げろめさん」は開始四行で読み止めたからどうか知らんけど…うう、思い出しただけで吐き気する…。
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[ 内容 ]
無人の改札口を出ると、そこはもう一面の猿だった―母への想いを猿の群れに昇華させた「猿駅」、とある村の儀式を通して白い肌の記憶を回想する「初恋」、そして知性化猿ショウちゃんと女子高生・静枝の逃避行を描く幻の未発表中篇「猿はあけぼの」まで十篇を収録。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
グロく、そして少々エロい物語がつまった短編集。
往年の筒井康隆を思わせるドタバタも加味されていて、最近刊行されたのに、どこか懐かしさを感じる。ひょっとするとオマージュ作品なのではないか。
どの作品も徹底した「非リアル」が貫かれ、純粋に小説(ウソ話)を楽しみたい場合にはオススメ。昨年のベストSFにランキングされているようだが、典型的なSF的設定はとくに存在しない。
個人的には、巻末の「猿はあけぼの」が良かったかな。 -
グロ7割。エロ2割。その他1割。
ひたすら連続的に続くグロを描いたり、
その一方で奇想なエロを描いたり、
はたまた純ラノベを描いたり、
忙しい。
これらの共通点は、「テーマの奇抜性」。
秀逸すぎるテーマ、多し。
はまるわー、これ。