作品紹介・あらすじ
私たち現代人は、人生で最も大切な「人格」の鍛錬を忘れている――。《ニューヨーク・タイムズ》の名コラムニストがアイゼンハワーからモンテーニュまで先人10人の生涯を取り上げ、人格=内面的成熟がなぜ大切なのかを静かに説く。大反響を呼んだベストセラー
感想・レビュー・書評
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宗教色が強くて、ちょっと思ってたのとは違ったかも。。
169冊目読了。
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「履歴書向きの美徳」(アダム1)ではなく、「追悼文向きの美徳」(アダム2)を説く。アダム2を象徴するような10人の生き様が綴られるが、どの人も聖人ではなく、欠点も多い。順風満帆に生きて、徳を得るのではなく、困難や失敗を克服した先に大切なものを掴むストーリーが多く、読んでいる我々にもアダム2を得るための希望を抱かせてくれる。
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アダムⅡ 道徳的な成功 人格を磨く 慈悲 愛 贖罪
P18 人間を矯正すべき曲がった材木と捉える
P18 あまり時間がなくて早くこの本の要点が知りたい人はいきなり最終章を読んでも良いだろう
P18−19 内面の優れた人=内面の統合ができている 謙虚さ、自制心、克己心、寡黙さ、他人に対する尊敬
P48〜天命
P50 私のいるこの世界は、私に何をして欲しいのかと問う 人は自分の人生を自分で作らない。人生に命じられる。大切な答えは自分の内にではなく、外にある。自己が偶然属している具体的な状況から始まる。世界は自分よりもずっと前から存在しており、自分のいなくなったずっと後まで存在している、という認識から始まる人生観である。私たちはほんの束の間、生きるだけだ。しかも、生きている間には、運命、歴史、偶然、進化、そして神によって多くを決定されてしまう。
世界の切実な必要と、自分自身の能力、心の底からの喜びとが交わるところ
P51
私たちは、人生の意味とは何か、と問うことをやめるべきだ。反対に、人生の方が日々、絶えず私たちに問いかけているのだ
P54 自分の天職、天命を見つけ出すには、眼と耳を研ぎ澄ませていなくてはならない。知ろうと待ち構えていなければ、自分の置かれた状況が自分に何を要求しているのかを正しく知ることはできない。
人間は自分の天職を選ぶことはできない、
P55 天職は、個人の願望、必要を満たすものではない。
P57 天職を得ている人は自分の仕事に喜びを感じられる
P128 生まれたままの自分には良いところ悪いところがある。良いところは磨き、悪いところを封じ込め、生まれたときとは違う自分を形作っていく。人となりはその人の努力の賜物、その人の作品のようなもの。そちらの方が本当の私。
P447〜アダムⅡ 、小さい私の生き方
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ニューヨーク・タイムズの人気コラムニストによるベストセラーの訳本。
本書の要約としては、訳者あとがきに詳しいので引用する:本書で著者が最も訴えたかったこと、それは「人間には本来、二つのプロフィールがあるが、現代はそのうちの一方だけが偏重されている」ということだ。二つのプロフィールとは、「履歴書に書かれるプロフィール」と「追悼文に書かれるプロフィール」だ。前者は、外面的なプロフィール……、後者は……内面的なプロフィールだ。……どちらのプロフィールが人として大事か、と問われれば、たいていの人は後者と答えるに違いない。にもかかわらず、現実には前者のプロフィールを充実させることにばかり気を取られている人が多い。それが現代の問題だと著者は言っている。
「はじめに」で「あまり時間がなくて、早くこの本の要点が知りたい人は、いきなり最終章を読んでもいいだろう」と書かれていたので、そうさせてもらった。
こういう道徳に関する本は読み慣れていないせいか、記述が曖昧で冗長にも感じられた。何が言いたいのかよく分からないと思う箇所も多いが、結局、上に引用した要約に帰結するようだ。
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コンセプトは良いが、何故か読み進めるのに苦戦。再読すると、もっと響くかもしれない。
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長かった。が、マーシャルのエピソードとか面白かった。
履歴書向けプロフィールより追悼文向けプロフィールを充実させるべし
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一言で言うと、社会的な成功より、人格を高めることを優先するべきということ。
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ポジティブシンキングを真っ向から否定して、「あなたの欠点を認め、その欠点と闘い続ける事が人生を有意義にする」という主張の本。
アンソニー・ロビンスよりも、コヴィー先生の方を尊敬する自分には、まだ納得できる中身でした。
読むのめちゃんこしんどかったし、実践なんてこれまたとんでもない苦行だけど・・・
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:280.4||B
資料ID:95170154
ベストセラー『あなたの人生の科学』で知られる ≪ニューヨーク・タイムズ≫のコラムニストが、アイゼンハワーからモンテーニュまで、さまざまな人生を歩んだ10人の生涯を通じて、現代人が忘れている内的成熟の価値と「生きる意味」を根源から問い直す。ビル・ゲイツら多くの識者が深く共鳴したベストセラーです。
(生化学研究室 大塚正人先生推薦)
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