- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152097590
作品紹介・あらすじ
大学卒業を間近に控えたマットは、将来への不安から激しいパニックに見舞われる。うつと不安神経症だった。自殺の手前まで追い込まれながらも、彼は家族や恋人の助けを得て、うつと共に生きていく道を見つけていく。うつへの実践的対処法が満載の感動エッセイ
感想・レビュー・書評
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ウツ状態を乗り越えた作家によるエッセイ。
日本語版では『生きていく理由』とそのまま訳されているが、原題『REASONS TO STAY ALIVE』のほうが、しっくりする気がする。「うつ抜け」という言葉もどうなのか。
絶望感に浸った内容かと思いきや、意外と淡々と読み進めることができる。訳文には違和感はない。
自分のその時の心の状態によって、感じとることが違うのかもしれない。またしばらくたってから読み直してみたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
立ち読みで終わる内容
うつ病の人を理解する材料にはならない -
英国の作家マット・ヘイグが、うつになってからの日々を書いたエッセイ。原題は「Reason to Stay Alive」
ヘイグはが発病したのは修士論文を書いていた大学院生のころ。原因については明確に書かれていない。両親と仲がよく、恋人もいる。でもうつ。
興味深いエピソードは相応にあったが、ぐいぐい引き込まれるほどではなかった。とはいえ「生きるべきかの問いかけはうつ病なら日常茶飯事。だからこそ深い洞察を生む。」という回復期のヘイグの視点に勇気づけられる人は多いと思う。
本書の帯にはハッシュタグ#生きる理由でSNSを検索した様子が書かれている。本の中だと中盤にこのエピソードが出てくる。様々な人の投稿が紹介されているが、「自分が死ぬと誰かが悲しむ(うつになる)から」という消極的な理由に僕は共感する。